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米国債:10年債は小幅な値動き、FOMC結果控えて様子見

18日の米国債市場は10年債利回りが 約1カ月ぶりの小幅な動きとなった。米連邦公開市場委員会 (FOMC)が19日の会合終了後に緩和縮小を開始する時期を示唆する との見方が広がった。

朝方発表された5月の住宅着工件数が予想を下回り、消費者物価指 数(CPI)の伸びも予想以下で金融当局の目安に達しなかったにもか かわらず、利回りは上昇していた。トレーダーのインフレ見通しの指標 となる10年債と同年限インフレ連動債(TIPS)の利回り格差(ブレ ークイーブンレート)は約17カ月ぶりの最小だった。

バンク・オブ・モントリオール傘下BMOキャピタル・マーケッツ の政府債トレーディング責任者、スコット・グレアム氏(シカゴ在勤) は、「FOMCの発表前なので大きなリスクを取ろうとする投資家は誰 もいない」と述べ、「緩和縮小が早めに開始される兆候が示された場合 は、荒い値動きとなり、利回りもかなり高水準をつけるだろう。そして 金融当局がハト派的であれば、米国債相場は上昇するはずだ」と続け た。

ブルームバーグ・ボンド・トレーダーによれば、ニューヨーク時間 午後5時現在、10年債利回りはほぼ変わらずの2.19%。同年債(表面利 率1.75%、2023年5月償還)価格は1/32安の96 1/8。

10年債のブレークイーブンレートは3ベーシスポイント(bp、1b p=0.01%)上昇して2.09ポイント。今月13日には2ポイントと、2012 年1月以来の低水準だった。過去1年間の平均値は2.38ポイントとなっ ている。

バーナンキ議長が記者会見

FOMCは19日の会合終了後に金融政策に関する声明を発表すると ともに経済予測を発表する。バーナンキ議長は声明発表後に記者会見に 臨む。

バーナンキ議長は先月、雇用見通しが持続的な改善を示せば量的緩 和の規模を縮小する可能性があると話した。金融当局による月間の債券 購入額は現在、850億ドルとなっている。

ブルームバーグ・ニュースがエコノミストを対象にまとめた調査に よると、10月29-30日のFOMC会合では資産購入ペースが月間650億 ドルまで縮小されると予想されている。

ニューヨーク連銀はこの日、2036年2月から43年2月に償還を迎え る米国債14億6000万ドル相当を買い入れた。ディーラーが差し出した国 債は28億2000万ドルだった。

CPI統計

米労働省が発表した5月の消費者物価指数(CPI、季節調整済 み)は前月比0.1%上昇した。ブルームバーグ・ニュースがまとめたエ コノミスト調査の予想中央値は0.2%上昇。前月は0.4%の低下だった。 食品とエネルギーを除いたコア指数は前月比0.2%上昇、市場予想と一 致した。

前年比ではCPIは1.4%上昇と、4月の1.1%上昇からは伸びが拡 大した。米金融当局は2%上昇を目安としている。

前日発表された6月の米住宅市場指数は7年ぶり高水準、ニューヨ ーク連銀が発表した6月の同地区の製造業景況指数は予想外に上昇し た。

「分かりにくい経済統計」

FTNの機関債調査責任者ジム・ボーゲル氏は経済統計を受け「状 況は一段と不透明になってきた」と述べ、「兆候を見比べて『これは明 確だ』と言える内容ではなく、見比べても『まったく分からない』とい う内容だ」と続けた。

30年債利回りは1bp下げて3.34%。10年債と30年債の利回り差 は1.16ポイント。14日には1.19ポイントと、日中ベースとしては3週ぶ りで最大だった。

商務省が発表した5月の住宅着工件数(季節調整済み、年率換算) は91万4000戸と、前月から6.8%増加した。ブルームバーグ・ニュース がまとめたエコノミスト予想の中央値は95万戸だった。

原題:Treasury 10-Year Notes in Narrowest Range in Month as Fed Meets(抜粋)

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