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6月17日の海外株式・債券・為替・商品市場

欧米市場の株式、債券、為替、商品相場は次 の通り。

◎NY外為:円が反落、FOMC控えた世界的な株高で逃避需要が後退

ニューヨーク外国為替市場ではドルが主要16通貨の大半に対して上 昇。米連邦公開市場委員会(FOMC)が金融緩和の規模を縮小し始め るとの観測から、ドル買いが入った。

18日から2日間の日程で開催される米連邦公開市場委員会 (FOMC)定例会合を控えて相反する報道が流れ、ドルは伸び悩む場 面もあった。対ユーロでは小幅安に転じた。円は対ドルで5営業日ぶり に下げた。世界的に株価が上昇し、逃避需要の弱まりが示唆された。ユ ーロは対ドルで4カ月ぶり高値近辺に上げた。4月の域内貿易黒字が過 去最高近くになったことがユーロ買いを誘った。

野村ホールディングスの外国為替ストラテジスト、チャールズ・サ ンタルノー氏(ニューヨーク在勤)は電話インタビューで、「一日中、 ドルの動きに左右された。FOMCが債券購入の規模を縮小するとの見 方が市場に冷や水を浴びせた」と述べた。

ニューヨーク時間午後5時現在、ドルは対円で前営業日比0.2%高 の1ドル=94円51銭。円は対ユーロで0.6%安の1ユーロ=126円32銭。 ドルに対してユーロは0.2%高の1ユーロ=1.3367ドルと、2月13日以 来の高値付近。

ストックス欧州600指数は1.2%上昇、TOPIXは2.7%高。S& P500種株価指数は0.8%高となった。米10年債利回りは2.14%に上昇し た。14日には1週間ぶりの低水準となる2.1%まで低下していた。

FOMC

みずほフィナンシャル・グループの法人外国為替セールスバイスプ レジデント、ファビアン・エリアソン氏(ニューヨーク在勤)は「リス ク選好の動きが再び強まっているようだ。今週の注目はFOMC会合で あることは明白で、それまで様子見が続くだろう」と語った。

バーナンキ連邦準備制度理事会(FRB)議長は5月22日に、雇用 見通しが持続的な改善を示せば量的緩和の規模を縮小する可能性がある と話した。金融当局による月間の債券購入額は現在、米国債が450億ド ル、住宅ローン担保証券(MBS)が400億ドルとなっている。

フィナンシャル・タイムズ紙はバーナンキ議長が量的緩和の縮小を 示唆する可能性が高いが、その一方で追加措置は経済情勢次第だと示唆 するだろう報じた。同紙の記者はその後ツイッターで、金融当局者から 確認を得たわけではないとコメントし、投資家に落ち着くよう求めた。

ユーロ圏貿易黒字

欧州連合(EU)統計局によると、4月のユーロ圏の貿易黒字 は161億ユーロに縮小した。3月は181億ユーロ(改定値)と、1999年の ユーロ導入後で最大だった。

ブルームバーグ相関加重指数によれば、円は今年に入り6.7%安 と、先進10通貨中で最も下落率が大きい。一方、ドルは2.6%上昇、ユ ーロは4.1%上げている。

原題:Dollar Gains Before Fed Meetings on Taper-Timing Speculation(抜粋)

◎米国株:上昇、経済指標を見極め-FOMC控え刺激策縮小の見方も

米株式相場は上昇。市場では経済指標の内容を見極める展開が続い た。一方で今週の米連邦公開市場委員会(FOMC)会合を控え、刺激 策縮小の見方も広がっている。S&P500種株価指数は先週、週間ベー スで下落していた。

S&P500種では業種別10指数のうち9指数が上昇。エネルギーや テクノロジーの指数が最も上げた。ネットフリックスが高い。ドリーム ワークス・アニメーションSKGとオリジナル番組の配信で複数年契約 を結んだことが好感された。マイクロン・テクノロジーも上昇。シティ グループが目標株価を引き上げた。

S&P500種株価指数は前週末比0.8%高の1639.04。ダウ工業株30 種平均は109.67ドル(0.7%)上げて15179.85ドル。

PNCウェルス・マネジメントのジェームズ・ダニガン最高投資責 任者(CIO、フィラデルフィア在勤)は「金融当局が景気刺激策の縮 小で近く行動に出ると、市場は先走りしてしまっている」と指摘。「状 況は改善しつつあるが、まだ先は長い。当局の次の行動をめぐる一時的 な不安が続いており、市場がおじけづいているようだが、やや行き過ぎ なところがある」と続けた。

この日の経済指標では、ニューヨーク連銀管轄区の製造業生産活動 の拡大が示され、製造業者が現在の景気減速局面の先を見越しているこ とが示唆された。また、米建設業者の景況感を示す住宅市場指数は6月 に7年ぶりの高水準に上昇した。

上げ縮小の展開

英当局者はこの日、主要8カ国(G8)の首脳は、依然として成長 見通しは低調だが世界経済への下振れリスクは低下しつつあると認識し ていると語った。この発言が報じられた後、株価は上げを縮小し始め た。

その後、英紙フィナンシャル・タイムズが、米連邦準備制度理事会 (FRB)のバーナンキ議長が19日のFOMC会合後の記者会見で緩和 縮小に近づいていることを示唆する可能性が高いと報じると、株価はさ らに上げを縮めた。

S&P500種は5月21日以降、1.8%下落している。翌日の22日には バーナンキ議長が議会証言で、労働市場の見通しが「本質的かつ持続的 な形で改善すれば、当局は購入を縮小させる」と述べた。金融当局の緩 和策や予想を上回る企業決算を背景に、米国株の強気相場は5年目に入 っている。S&P500種は2009年に付けた12年ぶり安値から142%上昇し ている。

量的緩和の縮小

ウエストウッド・ホールディングス・グループのマーク・フリーマ ン最高投資責任者(CIO)は、「縮小するのであれは前向きな理由が あるからであり、市場はそれを前向きに受け止めるべきだと金融当局と バーナンキ議長はわざわざ説明している」と指摘。「市場から見た問題 点は、市場は具体的な時期を知りたいと望んでいるが、当局としては、 それは誰にも分からないことなので表明できないということだ」と続け た。

S&P500種の業種別10指数ではエネルギー指数が1.3%高で最大の 上げ。上昇率2位はテクノロジー株で1.1%高。ダウ平均ではシスコ・ システムズが2.5%高の24.70ドルで、値上がり率トップ。S&P500種 の業種別10指数で下げたのは通信株の指数のみ(0.6%安)だった。

この日は住宅市場指数を受けて住宅建設株が上昇。S&Pスーパー コンポジット住宅建設株価指数は2%高。指数を構成する11銘柄全てが 上昇した。トール・ブラザーズは2.4%高の33.66ドル。

ネットフリックスは7.1%高の229.23ドル。オンラインでのビデオ 配信サービス最大手の同社は、ドリームワークスとオリジナル番組の配 信契約を結んだ。ネットフリックスの17日発表によれば、今回の契約締 結はオリジナル番組の契約としては同社創設以来で最大規模となる。

マイクロンは3.8%高の13.24ドルと、2007年7月以来の高値。シテ ィグループはマイクロンの目標株価を19ドルに引き上げた。

原題:U.S. Stocks Rise as Investors Weigh Economic Data, Stimulus Cuts(抜粋)

◎米国債:3日ぶりに下落、金融当局による緩和策縮小の観測で

17日の米国債は3営業日ぶりに下落。米金融当局が債券購入のペー スを減速するほど景気は強いのかどうか、投資家は見極めようとしてい る。

朝方発表された統計では、米建設業者の景況感を示す住宅市場指数 が上昇し、ニューヨーク連銀管轄区の製造業生産活動は拡大した。統計 後に米国債は下落した。18-19日には米連邦公開市場委員会 (FOMC)が開かれる。

ジャニー・モンゴメリー・スコットのチーフ債券ストラテジスト、 ガイ・リーバス氏は「市場は緊張状態にあり、資産購入を縮小する可能 性に言及する文言はすべてネガティブに取るだろう」と述べ、「金融当 局はまだ縮小を実施する準備はできていない。より柔軟に対応できるよ うな戦略を策定する可能性はある」と指摘した。

ブルームバーグ・ボンド・トレーダーによれば、ニューヨーク時間 午後5時現在、10年債利回りは5ベーシスポイント(bp、1bp =0.01%)上昇して2.18%。同年債(表面利率1.75%、2023年5月償 還)の価格は14/32下落して96 5/32。

FT紙の報道

英フィナンシャル・タイムズ紙がFOMCは次回会合で量的緩和の 縮小を示唆する一方で、追加措置は経済情勢次第だと述べることでバラ ンスを取る可能性が高いと報じたことに反応し、米国債は下げ幅を拡大 した。その後、記者がツイッターを通じて、報道内容に対する当局者の 確認があったわけではないと説明し、投資家に冷静さを求めた。

米国債のボラティリティ(変動性)の指標とされるメリル・オプシ ョン・ボラティリティ・エスティメート(MOVE)指数は6日と10日 に84.75と、2012年6月以来の高水準となった。先週末は78.45だった。

FOMCは19日の会合終了後に金融政策に関する声明を発表すると ともに経済予測を発表する。バーナンキ議長は声明発表後に記者会見に 臨む。

RWプレスプリッチの政府・機関債取引担当マネジングディレクタ ー、ラリー・ミルスタイン氏(ニューヨーク在勤)は「誰もがFOMC を待っている」と述べ、「経済統計を見ると、今の段階では緩和策の縮 小を決定できないだろう。経済統計に強く依存している」と続けた。

ブルームバーグがまとめたデータによると、30年債と同年限インフ レ連動債(TIPS)の利回り格差は2.14ポイント。13日には2.11ポイ ントと、2012年5月以来の最小に縮小した。

18日発表される5月の米消費者物価指数(CPI)は前年比 で1.4%上昇が予想されている。金融当局は2%を目安としている。

利回り格差

10年債と30年債の利回り格差は1.18ポイント。14日には1.19ポイン トと、日中ベースでは3週ぶりの大幅な格差だった。年初来の最大は3 月18日に記録した1.3ポイント。1年間の平均値では1.17ポイントとな っている。

ニューヨーク連銀が発表した6月の同地区の製造業景況指数は7.8 と、3月以来の水準に上昇した。ブルームバーグ・ニュースがまとめた エコノミスト予想の中央値はゼロだった。前月はマイナス1.4。同指数 はゼロが景況の拡大と縮小の境目を示す。

全米ホームビルダー協会(NAHB)とウェルズ・ファーゴが発表 した6月の米住宅市場指数は52と、2006年3月以来の高水準。前月の44 から8ポイント急上昇した。同指数で50を下回ると住宅建設業者の多く が現況を「悪い」とみていることを示す。

ブルームバーグ米国債指数によると、米国債は年初から14日までに 1%下落した。日本国債は同0.4%のプラス、ドイツ債は0.7%のマイナ スだった。

原題:U.S. 10-Year Yields Increase Amid Speculation on Fed Bond Buying(抜粋)

◎NY金:反落、FOMC控え緩和策の行方に注目-ETP保有減少

ニューヨーク金先物相場は反落。18、19両日に開かれる米連邦公開 市場委員会(FOMC)を控え、資産購入の縮小が開始される時期に注 目が集まっている。

米連邦準備制度理事会(FRB)のバーナンキ議長は先月、労働市 場の見通しに持続的な回復が見られるなら、緩和策の規模を縮小する可 能性があるとの認識を示した。上場取引型金融商品(ETP)を通じた 投資家の金保有量は2011年3月以来の低水準となった。

TDセキュリティーズのバイスプレジデント、スティーブ・スカカ ロシ氏はリポートで「緩和縮小の開始時期に関するさらなる手掛かりを 市場は探ることになろう」と指摘。「他の市場でより高いリターンを得 ようとする動きから、上場投資信託(ETF)での金保有は減少し続け ている」と述べた。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)COMEX部門の金先物8 月限は前週末比0.3%安の1オンス=1383.10ドルで終了した。

原題:Gold Falls Before Fed Meets as Investors Weigh Stimulus Outlook(抜粋)

◎NY原油:小安い、堅調な米統計で刺激縮小観測が強まる

ニューヨーク原油先物相場は小幅安。ニューヨークの製造業景況 指数が3月以来の高い数字となったことを受けて、連邦公開市場委員 会(FOMC)が刺激策の縮小に傾くとの観測が広がった。

FOMCは18日から2日間の日程で定期会合を開く。米金融当局の バランスシートは景気刺激を目的とした月額850億ドルの債券購入で膨 張している。ニューヨーク連銀がこの日発表した6月の同地区の製造業 景況指数は7.8と、3月以来の水準に上昇した。

プライス・フューチャーズ・グループ(シカゴ)のシニアマーケッ トアナリスト、フィル・フリン氏はニューヨーク製造業景況指数につい て、「原油価格には逆方向に作用するものであり、市場の不安感をかき たてる」と指摘。「強い経済統計が出ると、当局が刺激縮小に一段と傾 くのではないかとの見方が浮上する」と続けた。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)の原油先物7月限は前週末 比8セント(0.08%)安の1バレル=97.77ドルで終了した。

原題:Oil Slips on Stimulus Outlook as WTI-Brent Gap at Two-Year Low(抜粋)

◎欧州株:1週間ぶり高値、テレフォニカが高い-FOMCを控え

17日の欧州株式相場は1週間ぶり高値を付けた。先週は週間ベース で4週続落し、1年2カ月で最長の下げ局面となっていた。米刺激策の 縮小ペースの兆候を見極めようと、18、19両日の米連邦公開市場委員会 (FOMC)が注目されている。

スペインの電話会社、テレフォニカは2.4%上昇。米AT&Tがテ レフォニカ買収に関心を寄せていたとの報道が手掛かり。電力システム を手掛けるスイスのABBは2.6%高。新しい最高経営責任者 (CEO)が決まったことが買い材料。一方、石油・天然ガス開発を手 掛けるイタリアのサイペムは4年ぶり安値まで売り込まれた。同社はこ こ半年で2回目の2013年業績見通しの引き下げを行った。

ストックス欧州600指数は前週末比0.7%高の293.25で引けた。続伸 したのは今月に入って初めて。先週は1.5%下げた。米連邦準備制度理 事会(FRB)のバーナンキ議長が米景気に持続可能な改善が見られれ ば金融緩和策の縮小は可能だと表明した5月22日以降では、5.6%下げ ている。

ミラボー・セキュリティーズ(ジュネーブ)のバイスプレジデン ト、ジョン・プラサード氏は「最近の急変動の後で、市場では平安と安 定が求められている」と指摘。「今週は圧力とボラティリティが低下す る可能性がある。経済が緩やかに回復していることを考えれば、極めて 段階的な緩和縮小はそれほど悪い考えではないという考え方に投資家は 慣れつつあるかもしれない」と語った。

17日の西欧市場では、17カ国中14カ国で主要株価指数が上昇した。

原題:European Stocks Advance as Investors Watch Fed; Telefonica Gains(抜粋)

◎欧州債:ポルトガル債が続伸、FOMC控え-ドイツ債ほぼ変わらず

17日の欧州債市場ではポルトガル国債が続伸。債券購入プログラム 縮小で市場が混乱するとの懸念を、米連邦準備制度理事会(FRB)の バーナンキ議長が和らげようとするとの見方が広がっている。

アイルランド国債は4日続伸。高利回り資産を求める動きが強まっ た。一方。ドイツ国債は、他のユーロ圏諸国の国債パフォーマンスを総 じて下回った。FRBは18、19両日に米連邦公開市場委員会( FOMC)を開催する。オランダはこの日、証券を25億ユーロ発行した ほか、フランスは短期債を76億ユーロ入札した。

INGバンクのシニア金利ストラテジスト、アレッサンドロ・ジア ンサンティ氏(アムステルダム在勤)は「FOMCが注目されており、 これが相場を左右している」と述べ、「米当局が緩和的な金融政策を維 持する姿勢を示唆すれば、周辺国にとって支援材料となるだろう」と語 った。

ロンドン時間午後4時44分現在、ポルトガル10年債利回りは前週末 比8ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下の6.23%。14日に は22bp下げていた。同国債(表面利率4.95%、2023年10月償還)価格 はこの日、0.535上げ90.44。同年限のアイルランド国債利回りは3bp 下げて3.91%。

ドイツ10年債利回りは1.52%と、前週末からほぼ変わらず。同国債 とポルトガル10年債の利回り格差(スプレッド)は8bp縮小し470b p。

英国債相場は4営業日ぶりに下落。6月の英住宅売却希望価格が上 昇したことを背景に、イングランド銀行(英中央銀行)が刺激策として の国債購入を継続する必要性は縮小したとの見方が広がった。

ロンドン時間午後4時28分現在、10年債利回りは前週末比2bp 上昇の2.08%。過去1カ月では20bp上げている。同国債(表面利率

1.75%、2022年9月償還)価格はこの日、0.16下げ97.24。30年債利回 りは4bp上昇し3.41%となった。

原題:Portuguese, Irish Bonds Advance as Investors Await Fed Meeting(抜粋) Gilts Decline as Home Sellers Raise Prices; Pound Little Changed (抜粋)

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