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日本株続伸、輸出や内需広く上げ-円高一服し朝安後に出直る

東京株式相場は大幅続伸。朝方は下 落して始まったものの、為替の円高進行が一服、アジアの株式相場が総 じて堅調だったことなどが買い安心感を誘い、午後の取引で一段高とな った。輸送用機器やゴム製品など輸出関連、食料品や陸運など内需関 連、化学やガラス・土石製品など素材関連株まで幅広く買われた。

TOPIXの終値は前週末比28.27ポイント(2.7%)高 の1084.72、日経平均株価は346円60銭(2.7%)高の1万3033円12銭。 日経平均はきょうの高値で引け、3営業日ぶりに1万3000円を回復し た。

ちばぎんアセットマネジメントの斉藤秀一運用部長は、相場水準が 短期間に大きく落ち込んだ中、騰落レシオなどテクニカル指標や予想株 価収益率(PER)などバリュエーション面での「値ごろ感を背景に、 主に個人投資家からの打診買いが入った」と見ていた。

ただ、TOPIXコア30指数の上昇率が相対的に小さいことなどか ら、米連邦公開市場委員会(FOMC)の開催も控え、「海外投資家に よる買いの勢いは鈍いようだ」と言う。きょうの東証1部売買代金は3 月29日以来、およそ2カ月半ぶりに2兆円を割り込んだ。

米連邦準備制度理事会(FRB)が14日に発表した5月の米鉱工業 生産指数は前月比変わらず。ブルームバーグがまとめたエコノミスト予 想の中央値は0.2%上昇だった。6月の米トムソン・ロイター/ミシガ ン大学消費者マインド指数(速報値)は82.7と前月の84.5から低下、エ コノミスト予想の中央値は84.5だった。

主要指数はじり高

米景気回復の勢いが鈍いとの見方が広がる中、為替の円高・ドル安 推移、前週末の米国株安が嫌気され、週明けの日本株は反落して取引を 開始。ただ、朝方の売りが一巡した後は、ディフェンシブ業種の堅調な 値動きに支えられ反転、円高の動きが一服したことで輸出関連業種も出 直り、株価指数は次第に上昇基調を強めた。

17日の東京外国為替市場では、ドル・円相場は朝方の1ドル=94円 台前半から午後に94円90銭近辺まで、ユーロ・円は1ユーロ=125円台 後半から一時126円50銭付近までそれぞれ円安方向に戻した。また、ア ジア株式市場では、香港ハンセン指数やインドネシアのジャカルタ総合 指数などが上昇。投資家心理面でプラスに寄与した。

東証1部33業種はゴム製品や精密機器、輸送用機器、機械など輸出 関連に加え、食品やサービス、情報・通信、陸運など内需関連、ガラ ス・土石や化学など素材関連まで幅広く上げ、31業種が上昇。売買代金 上位ではトヨタ自動車、三菱UFJフィナンシャル・グループ、ソフト バンク、野村ホールディングス、ソニー、NTT、ディー・エヌ・エ ー、ホンダ、日本カーバイド工業、コマツ、JR東日本、ブリヂスト ン、武田薬品工業、住友化学などが高い。

大和証券投資戦略部の塩村賢史シニアストラテジストは、目先の国 内材料が出尽くす中、「18-19日開催の米FOMCが焦点、特にバーナ ンキ米連邦準備制度理事会(FRB)議長の会見に関心が集まる」と指 摘。同議長は、量的緩和の縮小を意識させて市場を不安定化させること は避けるとみられ、「落ち着かせる発言が期待される」と塩村氏。日本 株の反発局面入りタイミングも近づいている、との認識を示した。

一方、不動産、空運の2業種は下落。個別では三菱地所、住友不動 産、日本航空、ヤマハ発動機、リンナイが下げた。東証1部の売買高は 概算で25億430万株、売買代金は1兆9839億円と低調。騰落銘柄数は上 昇1606、下落が85。

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