コンテンツにスキップする

債券は反落、株高やあすに20年債入札控えて売り優勢-FOMC見極め

債券相場は反落。前週末の米国債相 場続伸を受けて、買いが先行したものの、あすに20年債入札を控えてい ることや国内株価が上昇したことが重しとなり、下落に転じた。

三井住友アセットマネジメントの浜崎優シニアストラテジストは、 「先週末に米株安だったが、日本株は上昇した。債券は堅調を見込んで いたが、売りが優勢となった」と指摘した。もっとも「長期金利は当面 は0.8%近辺で安定するとみている。株・為替相場の振れは大きいが、 徐々に落ち着いてくるだろう」とも語った。

東京先物市場で中心限月の9月物は前週末比15銭高の142円95銭で 始まった後、すぐに18銭高の142円98銭まで上昇した。その後は徐々に 売りが優勢となり、一時28銭安の142円52銭まで下落した。引けにかけ ては下げ幅を縮小し、結局、9銭安の142円71銭で引けた。

現物債市場では、長期金利の指標となる新発10年物国債の329回債 利回りは前週末比横ばいの0.815%で始まった後、徐々に水準を切り上 げ、一時0.855%まで上昇。午後3時過ぎは2.5ベーシスポイント(bp) 高い0.84%で推移している。

SMBC日興証券金融経済調査部の山田聡部長は、「あすに20年債 入札を控えているため積極的に買い進む感じではない」と指摘。また、 米国で量的緩和(QE)の早期縮小への懸念が弱まり、国内株を支えて いることも債券の上値を抑制していると説明した。

東京株式市場でTOPIXと日経平均株価は売りが先行した後、プ ラス圏に値を戻した。結局は、TOPIXは前週末比28.27ポイント高 の1084.72、日経平均は同346円60銭高の1万3033円12銭で引けた。

超長期債相場も売られた。20年物143回債利回りは一時3.5bp高い

1.695%、30年物39回債利回りは一時1bp高い1.805%まで上昇した。

ドイツ証券の山下周チーフ金利ストラテジストは、「米連邦公開市 場委員会(FOMC)を前に、前週末にリスクオン(選好)のポジショ ン(持ち高)を閉じて、リスクオフ(回避)への巻き戻しの動きが出た 流れが続いて、小じっかりに始まった」と指摘。一方で、「こうした動 きが持続するかはFOMCの結果次第。米金利が上昇すれば、日本の金 利もつれ高が想定されるので、積極的に買いに動きにくい。20年債入札 を控えて一段と金利が下がる感じでもない」とも語った。

財務省は18日、20年利付国債(6月発行)の入札を実施する。発行 額は前回債と同額の1兆2000億円程度。表面利率(クーポン)は前回債 より0.1ポイント高い1.7%が見込まれている。

SMBC日興証の山田氏は、「20年債入札は利回り水準がポイン ト。あす午前まで1.6%台後半で推移して、利率1.7%を確保できれば投 資家から一定の需要見込める」との見方を示した。また三井住友アセッ トの浜崎氏も「利回り1.7%近辺であれば特に波乱はないと思う」と予 想している。

14日の米債相場は続伸。米金融当局が近く債券購入プログラムのペ ースを減速させるとの観測は行き過ぎとの見方が広がった。米10年国債 利回りは前日比2bp低下の2.13%程度となった。一方、米国株は反落。 S&P500種株価指数は0.6%低下して1626.73。ダウ工業株30種平均は

105.90ドル(0.7%)下げて15070.18ドルだった。

米連邦準備制度理事会(FRB)は18、19日にFOMCを開き、19 日にはバーナンキFRB議長が記者会見を行う。

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中 LEARN MORE