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6月14日の海外株式・債券・為替・商品市場

欧米市場の株式、債券、為替、商品相場は 次の通り。

◎NY外為:円上昇、日銀委員が緩和策の期間限定案を提示

ニューヨーク外国為替市場では、円が主要16通貨の大半に対して上 昇。日本銀行が公表した5月開催の金融政策決定会合の議事要旨による と、1人の委員が「量的・質的金融緩和」の継続期間を2年程度に限定 することを提案した。

円は対ドルで4日続伸。国際通貨基金(IMF)は、米金融当局が 毎月行っている大規模な債券購入を少なくとも年末までは継続するとの 見通しを示した。ドルは対ユーロで上昇。この日発表された米経済指標 では、5月の生産者物価指数(PPI)は予想を上回る伸びとなった一 方、鉱工業生産指数は前月比変わらず。また6月の消費者マインド指数 は、6年ぶりの高水準となった前月から低下した。

モントリオール銀行の世界為替戦略責任者、グレッグ・アンダーソ ン氏(ニューヨーク在勤)は電話取材に対し、「円の反発局面は数週間 続いており、あらゆるポジションが影響を受けた」と指摘。「今朝の経 済指標は若干ドルにプラスとなった。週末に向けて多少ドルが上げそう だ」と続けた。

ニューヨーク時間午後5時現在、円は対ドルで前日比1.1%高の1 ドル=94円31銭。週間では3.3%高となった。対ユーロではこの日1.5% 上昇の1ユーロ=125円60銭。前日は0.4%上げた。ドルは対ユーロでこ の日0.2%高の1ユーロ=1.3347ドル。

日銀会合

ドル・円の1カ月物オプションのインプライド・ボラティリティ( IV、予想変動率)は前日に18.9%と、11年3月以来の高水準となっ た。この日は16.1%。

日銀の5月21、22日の金融政策決定会合の議事要旨によれば、1人 の委員が「量的・質的金融緩和」の「継続期間を2年程度に限定し、そ の後、柔軟に見直すとの表現に変更することが適当である」との見解を 示したことが分かった。

ソシエテ・ジェネラルの外為戦略ディレクター、アルビン・タン氏 は「日銀の委員が量的緩和をたった2年に限定する案を示したことは市 場を懸念させる。この点が明確にならない間は、円上昇が続くのではな いか」と述べた。

ブルームバーグ相関加重指数によれば円は今年に入り6.4%安と、 先進10通貨中で最も下落率が大きい。

ドルは主要通貨の大半に対して値上がり。米労働省が発表した5月 の生産者物価指数(PPI)全完成品は前月比0.5%上昇した。上昇率 はブルームバーグ・ニュースがまとめたエコノミスト予想の中央値 (0.1%)を上回った。

IMFの報告

IMFは米経済に関する年次審査報告を14日公表し、刺激策を引き 揚げるための「様々な手段」が当局にはあるとしても、過去最低の政策 金利および月額850億ドルの債券を購入する量的緩和の解除は容易では ないと指摘した。

RBSセキュリティーズの為替ストラテジスト、ブライアン・デン ジャーフィールド氏は、IMFの報告を市場は「うのみにはしない」も のの、「少なくとも年末までの量的緩和維持に向けた論拠の一つにな る」と指摘した。

原題:Yen Rises After BOJ Minutes Indicate Monetary-Stimulus Limits(抜粋)

◎米国株:反落、IMFが米成長予測下げ慎重な出口運営促す

14日の米国株は反落。国際通貨基金(IMF)が2014年の米経 済成長率予想を引き下げ、慎重に金融緩和の出口計画を準備するよう 米当局に求めたことが影響した。

アナリストによる株式投資判断の引き下げが嫌気され、化学のデュ ポンやクレジットカード会社アメリカン・エキスプレス(アメックス) が安い。一方、ゲーム小売り、ゲームストップや共同購入サイトのグル ーポンはアナリストの投資判断引き上げを手がかりに上昇した。

S&P500種株価指数は0.6%低下して1626.73。ダウ工業株30種平 均は105.90ドル(0.7%)下げて15070.18ドルだった。

アスター・アセット・マネジメントのブライアン・ノバク氏は、 「ボラティリティーの高い局面にある」と述べ、「金利を引き上げられ なくてはならない。その一方で成長率が2%付近という現状では金利を 調整できる余地はあまりない。当局者発言の一言一句に注目が集まるだ ろう」と続けた。

IMFは2014年の米経済成長見通しを2.7%と、4月時点の3%か ら下方修正した。今年の成長率予測は1.9%で据え置いた。さらに IMFは米金融当局が毎月の大規模な債券購入を少なくとも年末までは 継続するとの見通しを示した上で、金融市場の混乱を回避するために出 口計画を慎重に運営するよう求めた。

経済統計に注目

金融当局が緩和策を縮小させるかどうかを見極めるため、投資家は 経済統計を注視している。

6月の米トムソン・ロイター/ミシガン大学消費者マインド指数 (速報値)は82.7と、前月の84.5から低下した。ブルームバーグ・ニュ ースがまとめたエコノミスト予想の中央値は84.5だった。5月の米鉱工 業生産指数は前月比で変わらず。5月の生産者物価指数は燃料と食品の 価格上昇を反映し、3カ月ぶりのプラスとなった。

S&P500種は5月21日以降、2.5%下落。

ブリンマー・トラストで約60億ドル相当の資産運用に携わるエリッ ク・ソーン氏は、「誰もがこの先3-6カ月間の金融政策の方向性に注 目している」と述べ、「FRBがわざわざ水を差すとは考えにくい。フ ァンダメンタルズは改善しつつあるが、相場はあまりにも早急に回復し たので、次に大きく上げる前に値固めや横ばいでの推移が必要かもしれ ない」と続けた。

S&P500種の下げに備えたオプションのコストを示すシカゴ・オ プション取引所(CBOE)のボラティリティ指数(VIX)は4.5% 上昇して17.15。VIXは約80%の確率でS&P500種と反対方向に動 く。3月につけた6年ぶり低水準からは52%上昇した。

9指数が下落

S&P500種産業別10指数のうち9指数が下落。金融株やエネルギ ー株が特に下げた。公益事業株だけが上昇した。

デュポンは2.2%下落。バンク・オブ・アメリカ(BOA)は同社 の株式投資判断を「買い」から「ニュートラル」に引き下げた。

アメックスは3%安。バークレイズは同社の株式投資判断を「オー バーウエート」から「ニュートラル」に相当する「イコールウエート」 に下げた。

一方、ゲームストップとグルーポンはそれぞれ3.9%と12%上昇し た。

原題:U.S. Stocks Fall as IMF Cuts Outlook, Cautions on Stimulus Exit(抜粋)

◎米国債:続伸、当局が資産購入ペース減速との観測が後退

米国債相場は続伸。米金融当局が近く債券購入プログラムのペース を減速させるとの観測は行き過ぎとの見方が広がった。

10年債は前日にほぼ4カ月ぶりの大幅高を記録。週間ベースでは4 月以来で初の上昇となった。同年債利回りは今週付けた1年2カ月ぶり 高水準からは低下。市場では当局による緩和策縮小の検討が可能なほど 経済成長が加速しているかどうかに、注目が集まっている。米連邦準備 制度理事会(FRB)のバーナンキ議長はこれまで、債券購入ペースの 減速は緩和策の終了を意味するものではないとの認識を示している。連 邦公開市場委員会(FOMC)は18、19両日に開催される。

マニュライフ・アセット・マネジメントのシニアトレーダー、マイ ケル・ロリジオ氏(ボストン在勤)は「マーケットは新たなレンジを探 り出しており、来週のFOMCに向けてこのレンジでの取引に満足して いる」と指摘。「景気のペースや当局が安心感を持てる景気動向に関す る限りでは、市場は冷静を取り戻した」と述べた。

ブルームバーグ・ボンド・トレーダーによれば、ニューヨーク時間 午後5時現在、10年債利回りは前日比2ベーシスポイント(bp、1b p=0.01%)低下の2.13%。同年債(表面利回り1.75%、償還2023年5 月)価格は5/32高の96 5/8。

同利回りは前日に8bp低下し、2月25日以来の大幅低下となっ た。週間では4bp低下。11日には2.29%と、昨年4月以来の高水準を つけた。

30年債利回りはこの日、1bp低下の3.31%。11日には3.43%と、 同じく昨年4月以来の高水準となった。週間では3bp低下。

「期待を修正」

CRTキャピタル・グループの国債ストラテジスト、イアン・リン ジェン氏は「市場は米金融政策への期待を修正する過程にある」と指 摘。「当局が緩和の縮小に傾いているとの見方」を投資家は弱めつつあ ると述べた。

米財務省が14日発表した4月の対米証券投資統計によると、海外の 投資家による米国債保有は2006年6月以来最大の減少となった。米国債 保有額の総計は696億ドル減の5兆6700億ドル。

海外の中央銀行や財務省など公的機関の米国債保有額は285億ドル 減の4兆600億ドル。その他の海外投資家による保有額は411億ドル減っ て1兆6100億ドル。

バーナンキ議長は来週のFOMC会合後に記者会見を行う。ブルー ムバーグがエコノミスト59人を対象に実施した先週の調査結果による と、FOMCは10月29、30両日の会合で債券購入を月650億ドルに減額 するとの予想が中央値になっている。

成長率見通し下方修正

国際通貨基金(IMF)は米金融当局が毎月の大規模な債券購入を 少なくとも年末までは継続するとの見通しを示した上で、金融市場の混 乱を回避するために出口計画を慎重に運営するよう求めた。

IMFは米経済に関する年次審査報告を14日公表し、過去最低の政 策金利および月額850億ドルの債券を購入する量的緩和の解除は容易で はないと指摘した。IMFは2014年の米経済成長率見通しを2.7%と し、従来の3%から引き下げた。

原題:Treasuries Rise Second Day Amid Waning Bets Fed Will Slow Buying(抜粋)

◎NY金:反発、米生産者物価の上昇でインフレヘッジの買い

ニューヨーク金先物相場は反発。米生産者物価指数が3カ月ぶり に上昇したことを背景に、インフレヘッジとしての金買いが膨らんだ。

米労働省が発表した5月の生産者物価指数(PPI)全完成品は前 月比0.5%上昇した。上昇率はブルームバーグ・ニュースがまとめたエ コノミスト予想の中央値(0.1%)を上回った。前月は0.7%の低下だっ た。

RJオブライアン・アンド・アソシエーツ(シカゴ)のシニア商品 ブローカー、フィル・ストライブル氏は電話インタビューで、「突如と して、インフレの話が出てきている」と指摘。「きょうは安全逃避資産 としても見直されている」と述べた。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)COMEX部門の金先物8 月限は前日比0.7%高の1オンス=1387.60ドルで終了した

原題:Gold Gains as U.S. Wholesale-Price Rise Fuels Inflation Concern(抜粋)

◎NY原油:4カ月ぶり高値-シリア内戦への米関与観測で

ニューヨーク原油先物相場は続伸。4カ月ぶり高値を付けた。オ バマ米大統領がシリア反政府勢力への武器供給を承認するとの情報が 流れ、世界の石油供給の3分の1を担う中東で緊張が高まるとの見方 が広がった。

原油先物は週間ベースでも値上がりし、2週間連続でプラス。事情 に詳しい匿名の関係者によると、オバマ大統領は小型の兵器類をシリア の反政府勢力に供給するよう中央情報局(CIA)に指示する計画。米 政府は13日、アサド政権が反体制派に対して化学兵器を使用したことを 確認したと発表した。

アイアイトレーダー・ドット・コムの市場担当シニアストラテジス ト、ビル・バルーク氏(シカゴ在勤)は「中東での緊張がエスカレート しつつある時に、誰も原油をショートのままで週末を迎えたくはない」 と述べ、「価格は上昇するのが自然な流れだ」と続けた。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)の原油先物7月限は前日 比1.16ドル(1.20%)高の1バレル=97.85ドルで終了。終値ベースで 1月30日以来の高値。

原題:Crude Rises to Four-Month High as U.S. Said to Arm Syrian Groups(抜粋)

◎欧州株:5日ぶり上昇、米緩和策めぐる観測で-エラン高い

欧州株式相場は5営業日ぶりに上昇。この日発表の米経済データ が予想を下回る内容で、中央銀行が刺激策を即座に縮小することはな いとの見方が強まった。指標のストックス欧州600指数は週間ベース で4週続落となった。

アイルランドの医薬品会社エランは8.4%急伸。身売り手続きの承 認が買い材料。ドイツの建設会社ホッホティーフは4カ月ぶりの大幅 高。最大2億6000万ユーロ相当の自社株購入計画を発表した。フランス のタイヤメーカー、ミシュランは4.7%上昇。ブラジルでの5月の需要 急増が好感された。

ストックス欧州600指数は前日比0.2%高の291.13で終了。前週末比 では1.5%下げ、1年2カ月で最長となる4週続落となった。米連邦準 備制度理事会(FRB)のバーナンキ議長が米景気に持続可能な改善が 見られれば金融緩和策の縮小は可能だと表明した5月22日以降、同指数 は6.3%下げている。

ランプ・アセット・マネジメント(デュッセルドルフ)のシニア株 式マネジャー、ミヒャエル・ボイシュネック氏は「相場動向に驚いてお らず、これ以上下げるとは思わない。やや関心があると言えば、バーナ ンキ議長が来週どんな発言をするかだ。追加刺激を含む全ての選択肢が まだ残っているのかを見極めたい」と語った。

FRBは19日まで2日間の日程で連邦公開市場委員会(FOMC) を開催。政策決定発表後にバーナンキ議長が記者会見を行う。7月17 -18日には、金融政策に関する半期に一度の議会証言を控えている。

発表された米経済指標では、5月の鉱工業生産指数が前月比で変わ らず。エコノミスト予想の中央値は0.2%上昇だった。6月の米トムソ ン・ロイター/ミシガン大学消費者マインド指数は82.7。前月は84.5 で、6年ぶり高水準だった。

この日の西欧市場では、18カ国中16カ国で主要株価指数が上昇し た。

原題:European Stocks Rise as Stoxx 600 Rebounds From Four-Day Decline(抜粋)

◎欧州債:上昇、中銀が刺激策維持との観測-英独債は続伸

14日の欧州債相場は総じて上昇。イタリアやスペインなど高利 回り国での値上がりが目立った。主要中央銀行が刺激策を継続し、 借り入れコストが低く維持されるとの観測が支えた。

スペイン10年債は3日続伸。同国の財政再建と構造改革へのコミッ トメントは堅固だと、格付け会社スタンダード・アンド・プアーズ (S&P)が評価した。ドイツ10年債は4日連続で値上がりしたほか、 ベルギーとオーストリアの国債も買われた。米連邦準備制度理事会 (FRB)のバーナンキ議長は、債券購入プログラムの縮小は過去最大 級の緩和策の終了を意味するものではないと繰り返している。FRBは 来週、連邦公開市場委員会(FOMC)を開催。スペインは2018-23年 に満期を迎える国債の入札を実施する。

ウニクレディト・グローバル・リサーチ(ミラノ)のシニア債券ス トラテジスト、ルカ・カツラーニ氏は「ここ数週間にわたって相場を動 かしてきたのは米当局の行動をめぐる観測だ」と指摘。「米当局は来 週、反応してきた市場を少し落ち着かせようと試みるとの観測が浮上し ている。今後の方針を多少でも明確にしようとした場合、大きな影響を もたらす可能性があり、それはスペインとイタリア国債の支援材料とな り得る」と語った。

ロンドン時間午後4時31分現在、スペイン10年債利回りは前日比3 ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下の4.59%。11日に は4.76%まで上げ、4月9日以来の高水準となった。同国債(表面利 率5.4%、2023年1月償還)価格はこの日、0.21上げ106.15。

イタリア10年債利回りは7bp下げ4.29%、同年限のポルトガル国 債の利回りは25bp低下し6.28%となった。

ドイツ10年債利回りは5bp下げて1.51%。11日には1.66%と、2 月20日以来の高水準に達した。ベルギー10年債利回りは7bp低下 の2.32%、オーストリア10年債利回りも7bp下げ1.91%。

英国債相場は3日続伸。ロンドン時間午後4時半現在、10年債(表 面利率1.75%、2022年9月償還)の利回りは6bp低下の2.07%。価格 は0.48上げ97.37となった。

原題:European Bonds Rise Amid Bets Central Banks to Maintain Stimulus(抜粋) 原題:Gilts Advance on Bets Central Banks to Keep Easing; Pound Falls(抜粋)

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