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6月14日の米国マーケットサマリー:円は上昇、IMF報告で株反落

ニューヨークの為替・株式・債 券・商品相場は次の通り。(表はNY午後4時現在)

為替         スポット価格 前営業日
ユーロ/ドル        1.3348   1.3375
ドル/円             94.30    95.37
ユーロ/円          125.86   127.56


株                 終値 (暫定値) 前営業日比 変化率
ダウ工業株30種       15,070.18     -105.90    -.7%
S&P500種           1,626.72      -9.64     -.6%
ナスダック総合指数    3,423.56     -21.81     -.6%


債券          直近利回り 前営業日比
米国債2年物      .27%        -.01
米国債10年物     2.13%       -.02
米国債30年物     3.31%       -.01


商品 (中心限月)                     終値   前営業日比 変化率
COMEX金     (ドル/オンス)  1,387.60    +9.80     +.71%
原油先物         (ドル/バレル)   97.85     +1.16    +1.20%

◎NY外国為替市場

ニューヨーク外国為替市場では、円が主要16通貨の大半に対して上 昇。日本銀行が公表した5月開催の金融政策決定会合の議事要旨による と、1人の委員が「量的・質的金融緩和」の継続期間を2年程度に限定 することを提案した。

円は対ドルで4日続伸。国際通貨基金(IMF)は、米金融当局が 毎月行っている大規模な債券購入を少なくとも年末までは継続するとの 見通しを示した。ドルは対ユーロで上昇。この日発表された米経済指標 では、5月の生産者物価指数(PPI)は予想を上回る伸びとなった一 方、鉱工業生産指数は前月比変わらず。また6月の消費者マインド指数 は、6年ぶりの高水準となった前月から低下した。

モントリオール銀行の世界為替戦略責任者、グレッグ・アンダーソ ン氏(ニューヨーク在勤)は電話取材に対し、「円の反発局面は数週間 続いており、あらゆるポジションが影響を受けた」と指摘。「今朝の経 済指標は若干ドルにプラスとなった。週末に向けて多少ドルが上げそう だ」と続けた。

ニューヨーク時間午後1時42分現在、円は対ドルで前日比1.3%高 の1ドル=94円17銭。週初からは3.5%上昇している。対ユーロで は1.6%上昇の1ユーロ=125円58銭。前日は0.4%上げた。ドルは対ユ ーロでこの日0.3%高の1ユーロ=1.3330ドル。

◎米国株式市場

14日の米国株は反落。国際通貨基金(IMF)が2014年の米経済成 長率予想を引き下げ、慎重に金融緩和の出口計画を準備するよう米当局 に求めたことが影響した。

ニューヨーク時間午後4時過ぎの暫定値ではS&P500種株価指数 は0.6%低下して1626.73。ダウ工業株30種平均は105.90ドル(0.7%) 下げて15070.18ドルだった。

アスター・アセット・マネジメントのブライアン・ノバク氏は、 「ボラティリティーの高い局面にある」と述べ、「金利を引き上げられ なくてはならない。その一方で成長率が2%付近という現状では金利を 調整できる余地はあまりない。当局者発言の一言一句に注目が集まるだ ろう」と続けた。

IMFは2014年の米経済成長見通しを2.7%と、4月時点の3%か ら下方修正した。今年の成長率予測は1.9%で据え置いた。さらに IMFは米金融当局が毎月の大規模な債券購入を少なくとも年末までは 継続するとの見通しを示した上で、金融市場の混乱を回避するために出 口計画を慎重に運営するよう求めた。

◎米国債市場

米国債相場は続伸。米金融当局が近く債券購入プログラムのペースを減 速させるとの観測は行き過ぎとの見方が広がった。

10年債は前日にほぼ4カ月ぶりの大幅高を記録。週間ベースでは4 月以来で初の上昇となった。同年債利回りは今週付けた1年2カ月ぶり 高水準からは低下。市場では当局による緩和策縮小の検討が可能なほど 経済成長が加速しているかどうかに、注目が集まっている。米連邦準備 制度理事会(FRB)のバーナンキ議長はこれまで、債券購入ペースの 減速は緩和策の終了を意味するものではないとの認識を示している。連 邦公開市場委員会(FOMC)は18、19両日に開催される。

マニュライフ・アセット・マネジメントのシニアトレーダー、マイ ケル・ロリジオ氏(ボストン在勤)は「マーケットは新たなレンジを探 り出しており、来週のFOMCに向けてこのレンジでの取引に満足して いる」と指摘。「景気のペースや当局が安心感を持てる景気動向に関す る限りでは、市場は冷静を取り戻した」と述べた。

ブルームバーグ・ボンド・トレーダーによれば、ニューヨーク時間 午後2時20分現在、10年債利回りは前日比2ベーシスポイント(bp、 1bp=0.01%)低下の2.13%。同年債(表面利回り1.75%、償還2023 年5月)価格は5/32高の96 5/8。

同利回りは前日に8bp低下し、2月25日以来の大幅低下となっ た。週間では4bp低下。11日には2.29%と、昨年4月以来の高水準を つけた。

◎NY金先物市場

ニューヨーク金先物相場は反発。米生産者物価指数が3カ月ぶりに 上昇したことを背景に、インフレヘッジとしての金買いが膨らんだ。

米労働省が発表した5月の生産者物価指数(PPI)全完成品は前 月比0.5%上昇した。上昇率はブルームバーグ・ニュースがまとめたエ コノミスト予想の中央値(0.1%)を上回った。前月は0.7%の低下だっ た。

RJオブライアン・アンド・アソシエーツ(シカゴ)のシニア商品 ブローカー、フィル・ストライブル氏は電話インタビューで、「突如と して、インフレの話が出てきている」と指摘。「きょうは安全逃避資産 としても見直されている」と述べた。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)COMEX部門の金先物8 月限は前日比0.7%高の1オンス=1387.60ドルで終了した

◎NY原油先物

ニューヨーク原油先物相場は続伸。4カ月ぶり高値を付けた。オバ マ米大統領がシリア反政府勢力への武器供給を承認するとの情報が流 れ、世界の石油供給の3分の1を担う中東で緊張が高まるとの見方が広 がった。

原油先物は週間ベースでも値上がりし、2週間連続でプラス。事情 に詳しい匿名の関係者によると、オバマ大統領は小型の兵器類をシリア の反政府勢力に供給するよう中央情報局(CIA)に指示する計画。米 政府は13日、アサド政権が反体制派に対して化学兵器を使用したことを 確認したと発表した。

アイアイトレーダー・ドット・コムの市場担当シニアストラテジス ト、ビル・バルーク氏(シカゴ在勤)は「中東での緊張がエスカレート しつつある時に、誰も原油をショートのままで週末を迎えたくはない」 と述べ、「価格は上昇するのが自然な流れだ」と続けた。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)の原油先物7月限は前日 比1.16ドル(1.20%)高の1バレル=97.85ドルで終了。終値ベースで 1月30日以来の高値。

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