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KKR、東芝が1次通過、パナソニックのヘルスケア事業買収

米投資ファンドのKKRや医療機器 製造子会社を持つ東芝が、パナソニックが検討しているヘルスケア事業 の一部売却で第1次入札を通過したことが14日明らかになった。

複数の関係者によれば、投資ファンドなど10社程度が応札し、米 KKRや東芝など複数社が今週までに売却先候補に残った。関係者は一 次入札を通過した候補はパナソニックのヘルスケア事業の企業価値は全 体で2000億円程度に算定されたとみている。2次入札は早ければ7月に 実施される予定。

パナソニックは、血糖値測定センサー、補聴器事業などを手掛ける 「パナソニックヘルスケア」株式の一部売却を模索しており、8月にも 最終落札者に優先交渉権を付与する見通し。パナソニックは売却で得る 資金を中核である電機事業の再建加速に充てる計画だ。同社のフィナン シャルアドバイザーはメリルリンチ日本証券

パナソニックの広報担当者は、一次入札の結果についてコメントを 差し控えた。KKR、東芝の広報担当者は個別の案件にはコメントでき ないとしている。

事業会社とファンド

東芝は子会社を通じて医療情報とマンモグラフィなどの医用機器シ ステム事業を展開。東芝メディカルシステムズは1948年に設立、アメリ カ、ヨーロッパ、アジアなどに子会社を有している。東芝の2012年度の 経営説明資料によれば、15年度のメディカル事業の売上高目標として1 兆円を掲げている。

パナソニックの河井英明最高財務責任者(CFO)は、5月のブル ームバーグ・ニュースとのインタビューで、ヘルスケア事業の一部売却 について、複数の提案を受けていることを明らかにした。

河井氏は「血糖値センサーは非常にボリュームも大きいし、収益率 も高い商品だが、それに続くような大きな商品がたくさんあるかという と、そうでもない」と指摘。その上で同事業を拡大するためには「資金 力も必要だし、技術力や販売力も要るので、そのような相手と事業を一 緒に進められたら良い」と語った。

KKRは4月、日本法人の社長に元日興プリンシパル・インベスト メンツ会長の平野博文氏を起用したと発表。企業買収などプライベート エクイティへの投資経験の豊富な平野氏をトップに据え、日本でのビジ ネス拡大を狙っている。

KKRジャパンは2006年に設立された。デフレ脱却を目指す安倍晋 三政権が昨年12月に発足して以降、円安による企業業績の向上期待から 株式市場などのセンチメントが改善する中、日本での投資拡大を模索し ている。同社は3月にゴールドマン・サックスやマッキンゼーからディ レクターとして2人を採用した。

--取材協力:佐藤茂, 天野高志 Editors: 平野和, 持田譲二

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