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インド:3年7カ月ぶりの低インフレ-利下げの可能性は低く

インドの5月のインフレ率は、3年 7カ月ぶりの低い伸びにとどまった。ただ通貨ルピーの大幅下落で物価 上昇圧力が高まっており、今回の統計を受けてインド準備銀行(中央銀 行)が追加利下げに踏み切る公算は小さい。

インド商工省が14日発表した5月の卸売物価指数(WPI)は前年 同月比4.7%上昇。4月の4.89%上昇から伸びが鈍化した。ブルームバ ーグ・ニュースがまとめた市場関係者35人の予想中央値は4.88%上昇だ った。

今週ルピーが対ドルで過去最安値を付けたことで、インドの輸入コ ストは膨らむ可能性がある。同国は消費する原油の約80%を海外から調 達している。ゴールドマン・サックス・グループやDBS銀行などは、 インド中銀が17日の会合で4会合連続の利下げに踏み切ることはないと 予想している。

バロダ銀行のエコノミスト、ルパ・レゲ・ニツレ氏は統計発表前、 「かつてないほどのルピーの急落を考えると、インド中銀は物価上昇圧 力の再燃に警戒感を抱くだろう」と指摘していた。

ルピーは11日に対ドルで一時、1ドル=58.9850ルピーと史上最安 値を更新した。ブルームバーグ・ニュースの調査によれば、インド中銀 が来週の会合で政策金利のレポ金利を現行の7.25%に据え置くと予想し た市場関係者は23人中14人、残りは7%への利下げを見込んでいる。

原題:India Inflation Slows to 43-Month Low; Rupee Dims Rate-Cut Scope(抜粋)

--取材協力:Ailing Tan.

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