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アベノミクス、家庭の消費刺激にあと一歩-所得増えれば高級ビールも

安倍晋三首相が推し進める経済政策 アベノミクス、金融・財政・成長戦略の「3本の矢」を柱とする施策に ついてキリンホールディングスや花王といった小売業界トップ企業の首 脳は、個人消費の刺激にあと一歩届いていないとの認識を示した。

キリンホールディングスの三宅占二社長は、「日本経済は回復基調 に入ってきている」としながらも、「家庭用の消費はまだしっかり戻っ ていないのでこれからだと思う」と述べた。沢田道隆花王社長も、一般 消費財販売に景気回復期待が出始めているとしながらも、株価乱高下で 「完全に乗り切れていない」との見方を示した。

小路明善アサヒビール社長は「可処分所得が増えれば、家でもプレ ミアムビールを飲む人が増える」と期待感を示した。現時点では一部居 酒屋やパブでの増収効果の段階としている。いずれも業界セミナーの都 内会場でブルームバーグ・ニュースの取材に答えた。

少子高齢化で市場拡大が期待しにくいとの見方から、小売企業は海 外に成長の軸足を移している。キリンホールディングスの三宅氏は、ブ ラジルや東南アジアといった海外を成長の中心とする方針を維持すると ブルームバーグ・ニュースに述べた。ファーストリテイリングの柳井正 会長兼社長もセミナーの講演で「これからの成長センターはアジアや環 太平洋」と語っている。

アベノミクス効果が個人消費を十分刺激し切れていない中、アサヒ ビールの小路氏は、円安を踏まえても値上げは「今のところ考えていな い」と述べた。花王の沢田氏は、成長戦略がより具体化すればわれわれ の一般消費財にも大きなメリットが出てくる、と述べた上で、値上げに ついて「今の為替レベルでは考えていない。原材料を含めたコストダウ ンの範疇の中で吸収できると思う」と語った。

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