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三菱東京UFJなど20行処分、金利など操作で-シンガポール

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シンガポール金融当局は指標金利な どの不正操作を図ったとして、銀行20行に内部管理の改善を求めたほ か、うち19行に合わせて約120億シンガポール・ドル(約9100億円)の 準備金を無利子で積むよう命じた。

シンガポール通貨庁(MAS、中央銀行に相当)の14日の発表によ ると、当局はINGグループやロイヤル・バンク・オブ・スコットラン ド・グループ(RBS)、UBS、三菱東京UFJ銀行など計20行のト レーダー133人が、シンガポール銀行間取引金利(SIBOR)と銀行 間貸付スワップレート(SOR)、さらに外国為替レートの指標につい て操作を図ったと判断した。当局は指標の不正操作を刑法上の犯罪とす ること、監督業務を直接の指導下に置くことも発表した。

金利に加えて為替レートの指標についても操作の疑惑が世界的に浮 上する中で、シンガポール当局は今回の処分を決めた。当局は19行に対 し、不正の度合いに応じてそれぞれ1億-12億シンガポール・ドルを1 年間、無利子で積むことを命じた。コメルツ銀行は準備金を免除され た。

処分対象はほかに、バンク・オブ・アメリカ(BOA)、BNPパ リバ、オーバーシー・チャイニーズ銀行(OCBC)、バークレイズ、 クレディ・アグリコル、クレディ・スイス・グループ、DBSグルー プ・ホールディングス、ドイツ銀行、スタンダードチャータード、ユナ イテッド・オーバーシーズ銀行、オーストラリア・ニュージーランド銀 行、シティグループ、JPモルガン・チェース、マッコーリー・グルー プ、HSBCホールディングス。

トレーダー133人の処分

MASによると、各行は不正操作にかかわったトレーダー133人に 対して既に処分を進め、ほぼ4分の3が退社したか、または退社を求め られた。残る行員は懲戒処分を受けるという。

MASは発表文で、「SIBORとSOR、外為指標の操作が成功 したという決定的な証拠はないものの、トレーダーらの行動は職業的な 倫理の欠如を示している」と指摘した。

SIBORはシンガポールにおける融資や住宅ローンの金利の指 標。各行が報告した金利を基にシンガポール銀行協会の下で算出され る。

シンガポール銀行協会とシンガポール外国為替市場委員会 (SFEMC)はまた、一部の指標レートを報告金利ではなく取引デー タに基づいて決定する計画も示した。シンガポール・ドル建ての SIBORは引き続き報告に基づくが、定期的な検査の対象になるとい う。

INGは電子メールで、シンガポール当局の調査に「全面的に協力 した」とし、関与していた少数の個人に対しては既に処分を行ったと発 表した。報告手続きの改善、監視や行員の研修を実施すると表明した。

三菱UFJ広報担当の松本真也氏は「このたびMASより指標提示 の内部管理体制の不備について指摘を受けたことは極めて遺憾です。引 き続き体制整備に向けてしっかりと取り組んでいきます」とコメントし た。

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