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白井日銀委員:株価が高過ぎるということはなかった-5月22日の高値

日本銀行の白井さゆり審議委員は13 日午後、旭川市内で会見し、急激な円高・株安が進行していることにつ いて、その動向を「注視している」と述べるとともに、昨年後半から一 本調子で上昇し、5月22日に年初来高値を付けた株価について「高過ぎ るということはなかった」との見方を示した。

5月22日にTOPIXは1276.03、日経平均株価は1万5627円26銭 と、ともに終値でことしの高値を更新した。白井委員は「個人的には株 価は安定してほしいと思っている」と表明。「株価が高い時があった が、あの株価が高過ぎたかというと、歴史的なデータから見ても、高過 ぎるということはなかったとみている」と述べた。

さらに、「株式のリスクプレミアムはまだ下げ余地があるかと言わ れれば、私自身はまだ下げ余地があると思っている」と言明。「日銀と しては「量的・質的金融緩和の下で決めたことを粛々とやっていきた い。そうしたところからの下支え効果はあると思っている」と述べた。 日銀は4月4日に決めた異次元緩和で、年間約1兆円ペースで株価指数 連動型上場投資信託(ETF)を購入することを決定した。

白井委員は株価の先行きについて「今まではマインドでよくなって きたが、これからは輸出もプラスに転じてきているし、いろいろとプラ スの効果が出てくると思う」と指摘。「企業の業績見通し、日本経済の 回復の見通しは強まっていく。それは株価にも反映されていくのではな いか」と語った。

13日の東京市場は、円の対ドル相場が4月4日以来の1ドル=93円 台まで円高が進行。株式市場は3日続落し、TOPIXは前日比52.37 ポイント(4.8%)安の1044.17で取引を終えた。

日本は金融緩和の入口

白井委員は為替について「米国経済は緩やかな回復を続ける中で、 金融緩和をどうするかという話が出るところまで来ている。一方で、日 本はこれから金融緩和の入口に立ったところだ」と言明。日銀としては 「確実に金融緩和をやってくので、そういう効果が出てくると思う」と 語った。

白井委員は量的・質的金融緩和について「2年で突然、出口に出る ことは考えてない」と指摘。「急いでやめていくことはない」と述べ た。その上で、長期金利について「2、3年かけて緩やかに上がってい くのではないか」と述べた。

同委員は午前に行った講演で、2015年度までの見通し期間の後半に かけて、生鮮食品を除く消費者物価指数(コアCPI)が2%程度に達 する可能性が高いという日銀の見通しについて「あえて言えば下方リス クを少し意識する必要がある」と述べた。

会見では「日銀政策委員のコアCPI見通しの中央値は、消費税率 引き上げの影響を除き、14年度が1.4%上昇、15年度が1.9%上昇」とし た上で、自身の見通しについて「14年度が1%前後、15年度が1%台半 ばを少し超えるかどうかで、だんだん15年度末に2%が見通せるかなと いう感じで見ている」と述べた。

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