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米国債:反発、1年2カ月ぶりの高利回りで買いが戻る

米国債市場では30年債相場が3日ぶ りに上昇。金融緩和の規模が縮小されるとの思惑がある中、利回りが1 年2カ月ぶりの水準に上昇したため、投資妙味が回復し、上げに転じ た。

利回りは朝方に2012年4月以来の水準に上昇した。今月に入ってか らの利回り上昇を受け、住宅ローン担保証券(MBS)の損失をヘッジ するために米国債売りがさらに出るとの思惑が背景にある。中央銀行が 刺激策と流動性供給を縮小するとの懸念が強まり、株式相場と商品価格 が下落。安全な逃避先としての米国債の需要が高まった。

ノバスコシア銀行の米国債トレーディング責任者、チャールズ・コ ミスキー氏(ニューヨーク在勤)は「この大幅な下げが買い持ちにする 好機をもたらし、投資家はそれを利用した」と述べた。

ブルームバーグ・ボンド・トレーダーによれば、ニューヨーク時間 午後5時現在、30年債利回りは前日比6ベーシスポイント(bp、1b p=0.01%)低下の3.31%。同年債(表面利率2.875%、償還2043年5 月)価格は31/32高の91 22/32。利回りは一時、12年4月以来の高水準 となる3.43%に上昇する場面もあった。

10年債利回りは3bp低下の2.19%。一時は2.29%と、2012年4月 以来の水準に上昇した。

株・商品安

株式と商品相場が下落すると、30年債は上げ幅を拡大した。S& P500種株価指数は1%安。商品24銘柄で構成するS&P・GSCI指 数は0.7%低下。米国債利回りの低下を背景に円は対ドルで上昇した。 日銀の黒田東彦総裁は期間1年超の資金供給オペ導入を見送り、追加刺 激に対する中央銀行の抵抗が強まっているとの見方が広がった。

CRTキャピタル・グループの国債ストラテジスト、イアン・リン ジェン氏は「過去数四半期続いていた従来型のリスクオン、リスクオフ の力関係がここ数日間の取引で崩れている。オーバーナイトでは株売 り・国債売りの動きが見られた。その後、米国債に質への逃避の動きが 再び見られた」と話した。

3年債入札(発行額320億ドル)直後に米国債は軟化した。入札結 果によると、最高落札利回りは0.581%と、2011年7月以来の高水準。 入札直前の市場予想は0.575%だった。

投資家の需要を測る指標の応札倍率は2.95倍と、10年12月以来の低 水準。

入札詳細

海外の中銀を含む間接入札者の落札全体に占める割合は33.1%。前 回の入札では30.7%だった。過去10回の平均は25.9%。プライマリーデ ィーラー(政府証券公認ディーラー)以外の直接入札者の割合は8.4% と、昨年8月以来の低水準。過去10回の平均は19.9%。

財務省は12日に210億ドル相当の10年債、13日には130億ドル相当 の30年債入札を実施する。

米金融当局は毎月450億ドル相当の米国債と400ドル相当の住宅ロー ン担保証券(MBS)を購入している。ブルームバーグが先週まとめた エコノミスト調査によれば、金融当局は月間の資産購入総額を10月 に650億ドルに減らすと予想されている。

原題:U.S. Long Bonds Climb as Yields at 14-Month High Lure Investors(抜粋)

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