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ソフトバンク提示額引き上げで、ディッシュのお手並み拝見へ

ソフトバンクが11日、米携帯電話3 位スプリント・ネクステルに対する買収提示額を約216億ドル(会社発 表で約1兆8000億円)に引き上げたことで、米衛星テレビ会社ディッシ ュ・ネットワークのチャーリー・アーゲン会長にスポットライトが戻っ てきた。同会長は4月に255億ドルの対抗案を示したが、反応は芳しく ない。

スプリントは11日、ディッシュからこれまでに「行動可能な」対抗 案が示されたことはないとして、ソフトバンクの最新案を支持。提供し た機密情報を破棄するようにディッシュに求めた。こうなると、スプリ ントを納得させる提案を行う責任は、かつてブラックジャックのプロだ ったアーゲン会長の手腕にかかっていると、スプリントの株主オメガ・ アドバイザーズ(ニューヨーク)を率いるレオン・クーパーマン氏は語 る。

「アーゲン氏がどう対応するのか、お手並み拝見だ」と同氏は言 う。オメガは3月末現在でスプリント株6520万株を保有していた。

ソフトバンクは従来、スプリントの株式70%に対し約201億ドルの 買収額を提示していた。最新案では株式取得価格を1株当たり7.3ドル から7.65ドルに引き上げ、取得比率も78%に拡大した。スプリントはデ ィッシュが「最善かつ最終」の案を提示する期限を18日に設定した。

ソフトバンク案はスプリント取締役会のほか、同社2位の株主であ る米投資ファンドのポールソンからも支持を得ている。

再対抗に期待も

ウェストチェスター・キャピタル(ニューヨーク州バルハラ)でフ ァンドを運用するスプリント株主のロイ・ベーレン氏は「アーゲン氏の 出方を待っている間は判断を差し控える」とし、「まだ盛り上がるかも しれない」と話した。

ソフトバンク案に対するスプリントの株主投票は今月12日から25日 に延期された。両社は7月上旬の取引完了を見込んでいる。

ディッシュの4月の提案は、スプリント株1株当たり4.76ドルの現 金とディッシュ株0.05953株を提供するというもので、1株につき7ド ル相当。統合が成立した場合、新会社の株式約32%をスプリント株保有 者が手にするというものだった。

スプリントは11日、ディッシュ案については「秀でた提案に発展し そうにはない」と指摘。これに対し、ディッシュは戦略的選択肢を検討 中だとして、「当社はソフトバンクの修正案を分析する。当社は引き続 き、スプリントには素晴らしい価値があると確信する」と発表した。

原題:SoftBank’s Sweetened Offer for Sprint Puts Ball in Dish’s Court(抜粋)

--取材協力:Mariko Yasu、藤村奈央子、Alex Sherman.

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