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米アップル:「iOS7」と新音楽サービスを発表-需要喚起

米アップルは10日、スマートフォン (多機能携帯電話)「iPhone(アイフォーン)」やタブレット端 末「iPad(アイパッド)」向けの基本ソフト(OS)の大幅刷新 と、新たな音楽ストリーミング配信サービス「iTunes(アイチュ ーンズ)ラジオ」を発表した。米グーグルのOS「アンドロイド」のシ ェア拡大を阻むのが狙い。

アップルによると、アイチューンズ・ラジオはユーザーインターフ ェースをよりシンプルにした新OS「iOS7」の一部として投 入。200以上の無料ネットラジオ局を設定でき、一部ユーザー向け広告 によって運営がサポートされるという。

スマートフォン・メーカーは多くの外観や技術的特徴が他社製品と 共通する中で、市場で優位に立ち顧客を引き付けるためにソフトウエア の設計やサービスにより大きな重点を置いている。アイチューンズ・ラ ジオはiOS7の魅力を高めることを狙ったものだが、先発のインター ネットラジオ局パンドラ・メディアなどからユーザーを奪取するほどの 魅力には欠ける可能性もある。

オバムのアナリスト、ジャン・ドーソン氏はアイチューンズ・ラジ オについて、「多くの人が試すと見られる良い無料機能だが、既にパン ドラを利用している人が乗り換えるほどの理由にはならないだろう」と 述べた。

アップルの株価は10日のニューヨーク市場で前週末比0.7%安 の438.89ドルで終了。昨年9月の過去最高値から今月7日までに37%下 落していた。

OS刷新

調査会社ガートナーによると、1-3月(第1四半期)に世界で出 荷されたスマートフォンのOS市場シェアは、アップルのiOSが18% だった一方、グーグルのアンドロイドは74%を占めた。同期間のアイフ ォーン販売は約16%増と、スマートフォン市場全体(43%増)を下回る 伸びだった。

ティム・クック最高経営責任者(CEO)は経営陣を刷新し、製品 デザイン責任者だったジョナサン・アイブ氏をアップル製品のソフトの イメージを統括する責任者に据え、アップルの売上高の7割強を稼ぎ出 す端末向けOSの刷新を進めている。

アイブ氏が陣頭に立って刷新したiOS7では、電子メールやカレ ンダー、テキストメッセージなど使用頻度の高いアプリケーションにも 変更を加えた。クックCEOは10日、サンフランシスコで開幕した年次 開発者会議(WWDC)で「iOS7はアイフォーン発売以降で最も大 きな変革だ」と述べた。

マーベリックス

アップルはまた、パソコン「Mac(マック)」向けOSの最新版 「マーベリックス」を発表した。ソフトウエア責任者のクレイグ・フェ デリギ氏の説明によると、アイフォーンやアイパッドとの連携強化を狙 ったマーベリックスは、予定やパスワード、地図上のルートなどの情報 を端末に送信して利用できる。マーベリックスは従来版よりもバッテリ ー寿命が延びたほか、複数のスクリーンを使用する機能も加えた。

同社はさらに、軽量ノート型PC「MacBook Air(マッ クブック・エア)に新しいプロセッサーとメモリーを搭載して一新。高 速処理が可能になり、バッテリー寿命が延びた。デスクトップ型PC 「Mac Pro(マック・プロ)」の最新機種も発表し、ハイエン ド・ユーザー向けの性能やメモリーを持たせた。クックCEOによると 米国に生産の一部を移管する計画の一環として、高性能コンピューター を米国内で組み立てるという。

原題:Apple Includes Radio in IOS Software Revamp to Spur Demand (2)(抜粋)

--取材協力:Peter Burrows.

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