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米セントルイス連銀総裁:低インフレが緩和長期化を正当化

米セントルイス連銀のブラード総裁 はインフレ率が当局目標の2%を下回っていることから、成長加速およ び失業率低下に向け「積極的」な債券購入の長期化が正当化されるとの 認識を示した。総裁は今年の連邦公開市場委員会(FOMC)で、刺激 策の維持を支持している。

総裁は10日、モントリオールでのパネル討論会に出席。事前に配布 された原稿によれば、「労働市場の状況は昨年の夏以降に改善してい る」とした上で、「驚くほど低いインフレ指標は、FOMCが積極的な 購入プログラムをより長期にわたり維持可能なことを意味している可能 性がある」と指摘した。

FOMCは、現在月額850億ドルのペースで進めている債券購入の 縮小時期をめぐり議論を続けている。サンフランシスコ連銀のウィリア ムズ総裁は先週、「早ければこの夏にも、当局の購入プログラムに対す る何らかの調整、恐らくは下方向への幾分の調整があり得ると思う」と 指摘。一方でアトランタ連銀のロックハート総裁は、最近の経済指標に ついて「依然として非常にまちまちな内容だ」と発言。債券購入ペース 鈍化の検討時期については「私ならもう少し慎重に考えて8月か9月、 もしくは年末までにと言うかもしれない」と述べていた。FOMCは来 週、政策決定会合を開く。

インフレは低下傾向

この日の討論会でブラード総裁は「米国ではインフレは意外にも低 下傾向にある」と指摘。緩慢ながらも安定した成長や労働市場の改善、 金融市場での行き過ぎた動きが限定されている状況は、「FOMCが積 極的な資産購入プログラムを継続できることを示唆している」と述べ た。

討論会後の質疑応答では、インフレ率は「低下が続いており、全く 戻っていない」とし、「上昇するのを依然待っているが、やや気がかり ではある」と述べた。

このほか記者団に対して、米財政赤字の縮小には経済成長の持続が 示唆されていると述べた。

ブラード総裁は、「米国の財政赤字および債務の状況は改善しつつ あり、経済成長の持続を反映している」とし、「これは米国の見通し改 善を示す新たな兆候だが、もしそうなのであればインフレ率はより高く ても良いはずだ。しかしそうなってはおらず、若干理解し難い状況にあ る」と続けた。

原題:Fed’s Bullard Says Low Inflation May Warrant Prolonging QE (3) (抜粋)

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