ロシア中銀:金利維持-イグナチェフ総裁が物価リスク示唆後
Scott Rose、Olga Tanasロシア中央銀行は10日、政策金利を 据え置いた。インフレ率が1年9カ月ぶり高水準に達しており、この抑 制が景気減速リスクよりも重視された。任期満了を今月迎えるイグナチ ェフ総裁にとって、政策決定会合参加はこの日が最後だった。
同中銀がウェブサイトで発表したところによれば、リファイナンス 金利は8.25%に据え置かれた。ブルームバーグ・ニュースがまとめたエ コノミスト調査では26人中22人が据え置きを予想。4人は0.25ポイント の利下げを見込んでいた。
入札に基づく翌日物レポ金利は5.5%、翌日物預金金利は4.5%にそ れぞれ据え置かれた。一部の長期金利は3カ月連続で0.25ポイント引き 下げられた。
この日の決定を受け、イグナチェフ総裁が4月に言及した緩和局面 の完了は次期総裁のエリビラ・ナビウリナ氏に委ねられることになる。 同氏はプーチン大統領の側近で前経済発展相。イグナチェフ総裁は先 週、物価が今年の目標レンジを超えて急激な伸びを示しており、インフ レ期待があおられる可能性を指摘していた。
原題:Russia Leaves Rates Unchanged After Ignatiev’s Inflation Warning(抜粋)
--取材協力:Zoya Shilova.
最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
LEARN MORE