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6月7日の米国マーケットサマリー:ドル上昇、株続伸-雇用増加で

ニューヨークの為替・株式・債 券・商品相場は次の通り。(表はNY午後4時現在)

為替         スポット価格 前営業日
ユーロ/ドル        1.3219   1.3246
ドル/円             97.46    96.97
ユーロ/円          128.84   128.45


株                 終値 (暫定値) 前営業日比 変化率
ダウ工業株30種       15,248.12     +207.50   +1.4%
S&P500種           1,643.38     +20.82    +1.3%
ナスダック総合指数    3,469.22     +45.16    +1.3%


債券          直近利回り 前営業日比
米国債2年物      .30%        +.01
米国債10年物     2.18%       +.10
米国債30年物     3.34%       +.09


商品 (中心限月)                     終値   前営業日比 変化率
COMEX金     (ドル/オンス)  1,383.00    -32.80   -2.32%
原油先物         (ドル/バレル)   96.18     +1.42    +1.50%

◎NY外国為替市場

7日のニューヨーク外国為替市場ではドルが対ユーロで上昇した。 5月の米雇用統計で市場予想を上回る雇用の伸びが示された。投資家は 米金融当局が緩和策縮小に向けて動き出すとみている。

ドルは主要通貨の過半数に対して上昇した。労働省によると5月の 非農業部門雇用者数(事業所調査、季節調整済み)は前月比17万5000人 増加した。一方、家計調査に基づく失業率は7.6%に上昇した。

麻生太郎財務相が円の対ドル相場について「注視はしているが、そ れによって介入するとか直ちに何かを今するつもりはない」と発言した ことに反応して円は一時上昇した。

ロイヤル・バンク・オブ・スコットランド・グループ(RBS)傘 下RBSセキュリティーズの為替ストラテジスト、ブライアン・デンジ ャーフィールド氏は「最初の反応はドルの上昇だった。これは市場が雇 用統計を予想よりも強いと受け止めたことを意味している」と述べ、 「雇用者数の増加幅は緩和策の縮小が近く決定するほど強くはないが、 縮小観測をこれ以上後退させるほど弱くもない」と指摘した。

ニューヨーク時間午後2時56分現在、ドルは対ユーロで0.2%上昇 して1ユーロ=1.3224ドル。ドルは対円で0.5%高の1ドル=97円42 銭。円は対ユーロで0.3%下げて1ユーロ=128円82銭。

◎米国株式市場

米株式相場は続伸。5月の米雇用統計で雇用者数の伸びが市場予想 を上回ったことが手掛かり。S&P500種株価指数は2日間の上昇率と しては1月以来の最大となった。

ニューヨーク時間午後4時過ぎの暫定値では、S&P500種株価指 数は前日比1.3%高の1643.38で終了。ここ2日間の上昇率は2.1%。週 間ベースでは0.8%上げた。ダウ工業株30種平均は207.50ドル(1.4%) 上げて15248.12ドルで終えた。

ウェルズ・ファーゴ・アドバンテージ・ファンズのチーフ・ポート フォリオストラテジスト、ブライアン・ヤコブセン氏は「きょうの統計 は絶妙の塩梅だ」と指摘。「米経済は成長しているが、資産購入プログ ラムの縮小開始を懸念すべきほどに速い成長ではないことを同統計は示 している」と述べた。

◎米国債市場

米国債相場は下落。5月の米雇用統計では失業率は上昇したものの 雇用者数の伸びが市場予想を上回ったことで、金融当局が量的緩和策の 下での債券購入を減速させるとの観測が引き続き広がった。

10年債はこの日の下げで週初からの上昇分を消す格好となった。米 国債のボラティリティ(変動性)を測る指標は前日、ほぼ1年ぶり高水 準に上昇していた。ブルームバーグのエコノミスト調査によれば、金融 当局は現在月額850億ドルのペースで実施している資産購入を10月に 同650億ドルに減らすと予想されている。減少額は従来予想よりも小幅 となった。

ED&Fマン・キャピタル・マーケッツ(ニューヨーク)の債券取 引部門シニア・バイス・プレジデント、マイケル・フランゼーズ氏は 「経済は状況が改善しつつあることを示している」とし、「金融当局は レースが終わるまで待つことはないだろう。市場はどの規模が適正かを 見いだそうとしている」と述べた。

ブルームバーグ・ボンド・トレーダーによれば、ニューヨーク時間 午後2時46分現在、10年債利回りは前日比8ベーシスポイント(bp、 1bp=0.01%)上昇の2.15%。一時4bp下げる場面もあった。週間 では2bp上昇。同年債(表面利率1.75%、2023年5月償還)価格 は21/32下げて96 13/32。

◎NY金先物市場

ニューヨーク金先物相場は反落。7週間ぶりの大幅安となった。5 月の米雇用者数が市場予想を上回る伸びとなったことを背景に、当局が 緩和策を縮小するとの懸念が強まった。

米労働省が発表した5月の雇用統計によると、非農業部門雇用者数 は前月比17万5000人増加した。ブルームバーグ・ニュースがまとめたエ コノミストの予想中央値は16万3000人増だった。前月は14万9000人増と 速報値の16万5000人増から下方修正された。

RJオブライエン・アンド・アソシエーツ(シカゴ)のシニア商品 ブローカー、トム・パワー氏は電話インタビューで、「きょうの統計は 米経済が改善していることを告げており、金の投資家は当局が緩和策縮 小を検討するかもしれないと心配している」と指摘。「一部には緩和措 置が年内に終了するとの不安もある」と述べた。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)COMEX部門の金先物8 月限は前日比2.3%安の1オンス=1383ドルで終了。中心限月としては 4月15日以来の大幅下落となった。

◎NY原油先物

ニューヨーク原油先物相場は3日続伸。2週間ぶりの高値を付け た。米雇用者数が予想よりも増加したため、燃料需要が高まるとの見方 から買いが入った。

5月の雇用統計によると、非農業部門雇用者数は前月比17万5000人 増加した。ブルームバーグ・ニュースがまとめたエコノミストの予想中 央値は16万3000人増だった。失業率は7.6%(前月7.5%)に上昇した。 株価の上昇も原油高に寄与した。

エネルギー関連の商品に重点を置くヘッジファンド、アゲイン・キ ャピタル(ニューヨーク)のパートナー、ジョン・キルダフ氏は「そこ そこ良好な経済ニュースがようやく聞かれるようになった。予想を上回 る経済指標を受け、原油相場は堅調になった。全般的な勢いと強さから 判断すると、100ドルまで上昇は続くだろう」と語った。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)の原油先物7月限は前日 比1.27ドル(1.34%)高の1バレル=96.03ドルで終了。終値としては 5月21日以来の高値。

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