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PIMCOグロース氏:雇用統計は債券購入の縮小を示唆せず

米パシフィック・インベストメン ト・マネジメント(PIMCO)で世界最大の債券ファンドを運用する ビル・グロース氏は、金融当局が資産購入を縮小する可能性は低いとの 認識を示した。5月の失業率が4年ぶり低水準だった前月から上昇した ことを受けての発言。

グロース氏はブルームバーグラジオとのインタビューで、「この日 の統計は縮小に関して一切示唆していない。失業率は上昇し、週労働時 間や賃金に関する数字もかなりひどい」と指摘。米連邦準備制度理事会 (FRB)のバーナンキ議長は「緩和策を縮小しないだろう。ただ最終 的には、経済をより正常な状態に戻すため、金融当局は政策金利を一層 正常な水準に引き上げる必要がある」と述べた。

米労働省が発表した5月の雇用統計によると、非農業部門雇用者数 (事業所調査、季節調整済み)は前月比17万5000人増加した。ブルーム バーグ・ニュースがまとめたエコノミストの予想中央値は16万3000人増 だった。家計調査に基づく失業率は7.6%に上昇した。

グロース氏は「平均時給は4月には0.2%増だったが、5月は変わ らず。週労働時間も横ばいだった。そして失業率は上昇した。こうした 状況では、米国の国内総生産(GDP)成長率は1-2%と予想され る」と指摘。「こうした雇用の問題は本来構造的なものだ。グローバル 化や人口動態、テクノロジー、機械との競争が原因となっている。金融 政策の観点から見ると、いつか量的緩和および低金利が、将来の経済に とって極めて重要である資本市場をゆがめると分かる」と述べた。

雇用統計に関しては、PIMCOのモハメド・エラリアン最高経営 責任者(CEO)もブルームバーグテレビジョンのインタビューでコメ ント。「金融当局と市場にとっては、混乱するようなどっちつかずの内 容だ。皆が望むような成長を金融当局に確信させるほど力強い数字では ない。かと言って、量的緩和の大幅な拡大を表明するほど弱い内容でも ない。当局は左右を何度も確かめる形となり、動きが止まってしまうの ではないか」と述べた。

原題:Gross Says Jobs Report Suggests Fed Won’t Taper Bond Buying (1)(抜粋)

--取材協力:Alexis Leondis.

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