コンテンツにスキップする

NY外為:円急伸、11年以来の大幅高-ボラティリティ急上昇

6日のニューヨーク外国為替市場で は円が対ドルで2年ぶりの大幅上昇。米金融当局が緩和策を縮小すると の観測が強まった。ボラティリティを示す指数は2012年6月以来の最高 となった。

JPモルガン・チェースがまとめる主要7カ国(G7)通貨を基に 算出されるボラティリティ指数は上昇。日本銀行の緩和策をベースに円 安シナリオを描いていたトレーダーらがポジションを手じまった。ユー ロは対ドルで3カ月ぶり高値に上昇。欧州中央銀行(ECB)のドラギ 総裁はユーロ圏経済が年内にプラス成長を回復するとの見通しを示し た。

米労働省が7日発表する5月の雇用統計では16万3000人の雇用増が 見込まれている。失業率は前月と同じ7.5%が予想されている。

ファロス・トレーディング(コネティカット州スタンフォード)の マネジングディレクター、ブラッド・べクテル氏は「7日に発表される 米雇用統計を見越した極端な動きだ」と述べた。

ニューヨーク時間午後5時2分現在、円は対ドルで2.1%上昇して 1ドル=96円97銭。ユーロは対ドルで1.2%高の1ユーロ=1.3246ド ル。2月25日以来の高値となった。ユーロは対円では1%下げて1ユー ロ=128円45銭。

円が2年ぶりの大幅高

この日の円は4月16日以来の高値に達し、日中の上昇率は2011年3 月17日以来で最大となった。JPモルガンのボラティリティ指数 は10.38%と、2012年6月以来の高水準をつけた。

過去7カ月間、安倍晋三首相のデフレ対策を背景に世界で最も値上 がりしていた日本株が下落したことも円上昇につながっている。安倍首 相が前日発表した成長戦略第3弾は踏み込んだ対策が示されなかった。

先進10カ国の通貨で構成されるブルームバーグ相関加重通貨指数に よると、円は過去1年で21.1%下落と最も下げている。ドルは1.7% 安、ユーロは4.3%高となっている。

ロイヤル・バンク・オブ・スコットランド・グループ(RBS)傘 下RBSセキュリティーズの為替ストラテジスト、ブライアン・デンジ ャーフィールド氏は「対円でドルが下げてストップ注文が発動し、G10 通貨全般でのポジション手じまいを促した」と述べ、「ドルが全面的に 下げたきっかけは、ドルが98円80銭と98円50銭という重要な節目を抜い て値下がりしたことだ」と述べた。

ECBの金融政策会合

ECBはフランクフルトで定例政策委員会を開き、短期金利の調節 手段である短期買いオペ(売り戻し条件付き債券買いオペ=レポ)の最 低応札金利を0.5%で据え置くことを決めた。ブルームバーグ・ニュー スがまとめたエコノミスト調査では59人中57人が据え置きを予想。モル ガン・スタンレーとIHSグローバル・インサイトの2人は利下げを予 想していた。

ECBはこの日公表した最新の経済見通しで、今年のユーロ圏成長 率予想をマイナス0.6%に下方修正。14年はプラス1.1%に上方修正し た。

英ポンドは対ドルで続伸。英銀ロイズ・バンキング・グループの住 宅金融部門ハリファクスによると、5月の英住宅価格は4カ月連続の上 昇となった。

イングランド銀行(英中央銀行)は6日の金融政策委員会 (MPC)で、政策金利であるレポ金利を過去最低の0.5%に据え置い た。また資産買い取りプログラムの規模を3750億ポンドで維持すること を決めた。

ラボバンク・インターナショナルのシニア為替ストラテジスト、ジ ェーン・フォーリー氏は「これまでの経済統計を受け、年末までにポン ド見通しを若干上方修正するだろう」と述べ、「この日の英中銀会合で は特に新しい発表はないだろうと誰もが想定していた」と続けた。

原題:Yen Rallies Most Since 2011 as Traders Reverse BOJ-Linked Wagers(抜粋)

--取材協力:Kevin Buckland、Mariko Ishikawa、Masaki Kondo.

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中 LEARN MORE