コンテンツにスキップする

米アルコアに痛手-ダウ銘柄では珍しいジャンク級への格下げ

米アルミニウムメーカー、アルコア の信用格付けを米ムーディーズ・インベスターズ・サービスは先週、ジ ャンク級(投機的水準)に引き下げた。少なくとも過去30年でダウ工業 株30種平均構成銘柄がジャンク級とされたのは今回のアルコアを含めて 2例しかない。

S&Pダウ・ジョーンズ・インデックスのアナリスト、ハワード・ シルバーブラット氏によれば、1980年以降に投資適格級を下回る水準に 引き下げられたダウ銘柄は、アルコアを除くと自動車メーカーのゼネラ ル・モーターズ(GM)だけ。GMはダウ平均構成銘柄から除外される のに4年を要した。

ニュースレターの「ダウ・セオリー・フォーキャスツ」の編集者リ チャード・モロニー氏は、ダウ平均のガイドラインには債務格付けへの 言及はないが、ダウ銘柄は財務悪化時に痛手を受けやすいと指摘する。

中国でのアルミ生産急増による供給過剰を背景に、アルコアの株価 は4日までの過去10年で67%下落し、株価と時価総額はダウ銘柄で最 低。S&Pダウ・ジョーンズはダウ平均への採用を定量的なルールで管 理してはいないと説明しているものの、「持続的な成長」が好ましいと している。アルコアの売上高は4四半期連続で減少し、2012年純利益は 5年前の1割に満たなかった。

ホライゾン・インベストメント・サービシズで1億7500万ドルの運 用にも携わるモロニー氏は先週のインタビューで、ジャンク級への格下 げは構成銘柄として「アルコアがふさわしいかどうかという点で、さら なる弱点だ」と指摘。GMのケースではダウ・ジョーンズは「長期にわ たり何もしなかった。GMは優良銘柄ではなかったようだが、それでも 指標銘柄だった。アルミ業界が本当に産業の指標だとは言い難い。ダウ が行動を起こせば、アルコアは除外されると思う」と述べた。

ダウのガイドラインによると、ダウ平均の銘柄入れ替えは米紙ウォ ールストリート・ジャーナル(WSJ)の編集陣が行っており、S&P ダウ・ジョーンズが客観的かつルールに基づいて銘柄選定する他の大部 分の指数とは異なる。

S&Pダウ・ジョーンズ・インデックスの広報担当、デーブ・ガリ ーノ氏は銘柄入れ替えの可能性についてコメントを控えた。アルコアの 広報担当、モニカ・オーブ氏もダウ平均に関してコメントを避けた。

原題:Alcoa Junk Downgrade Is Rare Trauma for Dow Stocks: Commodities(抜粋)

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中 LEARN MORE