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ファニーメイとフレディマック、株価上昇は無意味の可能性

先週の米株式市場で、米ファニーメ イ(連邦住宅抵当金庫)とフレディマック(連邦住宅貸付抵当公社)の 株価が5年ぶりの高水準に上昇し、両機関の時価総額は合計約480億ド ル(約4兆7500億円)となった。これは世界最大の資産運用会社である 米ブラックロックやコーヒー店チェーン最大手スターバックスに匹敵す る水準。

2008年に米政府の管理下に入ったファニーメイとフレディマック は、米住宅市場の回復を背景に過去最高の利益を上げており、財務省か ら受けた公的資金を返済して政府管理から外れるとの観測が広がってい る。このため両機関の株価は今年に入って8倍となった。ただ、米上院 の超党派議員グループは、両機関を廃止する法案の策定を進めており、 そうなれば株式価値は失われてしまう。投資家ジョン・ポールソン氏が 率いるヘッジファンド運用会社ポールソンやブルース・バーコウィッツ 氏率いるフェアホルム・キャピタル・マネジメントが保有する優先順位 が高い優先証券も同様の運命となる可能性がある。

グッゲンハイム・セキュリティーズ傘下ワシントン・リサーチ・グ ループのアナリスト、ジャレット・サイバーグ氏は電話インタビュー で、「両機関の価値について投資家と米政府の間には大きな食い違いが ある」と指摘。「政府が価値を見いだせない一方で、投資家は価値を確 信している」と述べた。

ブルームバーグがまとめたデータによれば、ファニーメイ株は先 月29日に日中最高値となる5.44ドルを付け、時価総額が約313億ドルと なった。フレディマック株も5ドルに値上がりし、時価総額は160億ド ルに増加。データは米政府がすでにワラント(株式取得権)を行使した ことを前提としている。

5日のニューヨーク市場で両機関の株価は大きく下げ、ファニーメ イ株は1.82ドルで終了。フレディ―マック株は1.75ドルで取引を終え た。

原題:Fannie Shares Seen as Worthless Surge in Disconnect: Mortgages(抜粋)

--取材協力:Clea Benson、Lu Wang.

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