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6月5日の米国マーケットサマリー:円が全面高、株は続落

ニューヨークの為替・株式・債 券・商品相場は次の通り。(表はNY午後4時現在)

為替         スポット価格 前営業日
ユーロ/ドル        1.3091   1.3081
ドル/円             99.19   100.03
ユーロ/円          129.86   130.84


株                 終値 (暫定値) 前営業日比 変化率
ダウ工業株30種       14,960.59     -216.95   -1.4%
S&P500種           1,608.90     -22.48    -1.4%
ナスダック総合指数    3,401.48     -43.78    -1.3%


債券          直近利回り 前営業日比
米国債2年物      .29%        -.01
米国債10年物     2.08%       -.06
米国債30年物     3.24%       -.07


商品 (中心限月)                     終値   前営業日比 変化率
COMEX金     (ドル/オンス)  1,398.50    +1.30     +.09%
原油先物         (ドル/バレル)   93.66      +.35     +.38%

◎NY外国為替市場

5日のニューヨーク外国為替市場では円が対ドルと対ユーロで上 昇。米金融当局による今後の緩和策の方向性をめぐる憶測が強まってい る。

この日の円は主要31通貨すべてに対して上昇した。安倍晋三首相が 発表した成長戦略第3弾では踏み込んだ対策は示されなかった。オース トラリア・ドルは下落。同国の1-3月(第1四半期)の国内総生産 (GDP)は約2年ぶりの低い伸びだった。

ダラス連銀のフィッシャー総裁は金融当局はこの日、住宅ローン担 保証券(MBS)の購入の縮小をとうに開始しておくべきだったと語っ た。主要7カ国(G7)通貨を基に算出されるボラティリティ指数は2 月以来の高水準に迫った。

RBSセキュリティーズの為替ストラテジスト、ブライアン・キム 氏(コネティカット州スタンフォード在勤)は「投資家は少なくとも今 は円安シナリオから距離を置いている」と述べた。

ニューヨーク時間午後3時32分、円は対ドルで0.8%上昇して1ド ル=99円22銭。円は対ユーロでは0.7%上昇して1ユーロ=129円88銭。 ユーロは対ドルで0.1%高の1ユーロ=1.3096ドル。

◎米国株式市場

米株式相場は続落。S&P500種株価指数は1カ月ぶりの安値を付 けた。雇用と製造業に関する統計が予想を下回ったほか、金融緩和の縮 小観測が売りにつながった。

ニューヨーク時間午後4時過ぎの暫定値では、S&P500種株価指 数は前日比1.4%安の1608.59と、終値としては5月2日以来の安値。ダ ウ工業株30種平均は216.95ドル(1.4%)下げて14960.59ドルで終え た。

マックイーン・ボール・アンド・アソシエイツの最高投資責任者 (CIO)、ビル・シュルツ氏はこの日の統計について、「経済成長観 測に水を差す可能性がある」と指摘。「これら全ての逆風は市場全体に 注意を促している。投資家は一服し、株式が資金を振り向ける唯一の市 場だった従来よりも様子見姿勢を強めている」と述べた。

◎米国債市場

米国債相場は上昇。10年債利回りは1週間ぶり低水準に近づいた。 世界的に株価が下落したことで、安全を求める動きから米国債に買いが 集まった。

ADPリサーチ・インスティテュートが発表した5月の民間部門の 雇用者数の伸びは市場予想に届かず、これを受けて米国債は上げを拡大 した。ブルームバーグの調査によれば、労働省が7日発表する5月の雇 用統計では、非農業部門雇用者数は16万5000人増が見込まれている。経 済指標が改善する中で金融当局が年内に債券購入ペースを減速させるか どうかに、市場は注目している。この日公表された地区連銀経済報告 (ベージュブック)によれば、経済は大半の地区で「緩慢ないしまずま ず」のペースで拡大した。

RBCキャピタル・マーケッツのシニアエコノミスト、ジェーコ ブ・オウビナ氏(ニューヨーク在勤)は「全般的にリスクを減らす動き が見られる」と指摘。「ADPの雇用統計発表とほぼ同時に利回りの低 下が始まった。非農業部門雇用者数の伸びが15万人近辺もしくはそれ以 下だった場合、量的緩和の縮小にリセットボタンが押されるだろう」と 述べた。

ブルームバーグ・ボンド・トレーダーによれば、ニューヨーク時間 午後2時43分現在、10年債利回りは前日比5ベーシスポイント(bp、 1bp=0.01%)低下の2.09%。同年債(表面利率1.75%、2023年5月 償還)価格は15/32上げて96 30/32。利回りは5月31日に2.06%に下げ た。

◎NY金先物市場

ニューヨーク金先物相場は反発。5月の米民間雇用者数が市場予想 を下回る伸びにとどまったことから、当局が債券購入を継続するとの観 測が強まった。

給与明細書作成代行会社のADPリサーチ・インスティテュートの 発表によると、5月の米民間部門の雇用者数は前月比で13万5000人増加 した。ブルームバーグがまとめたエコノミストの予想中央値は16万5000 人の増加だった。当局が緩和策を縮小するとの観測を背景に、金は今年 に入って17%下落している。

貴金属関連の調査などを手掛けるキトコの世界取引担当ディレクタ ー、ピーター・ハグ氏はリポートで、「ADPの数字は弱めで、当局の 政策維持を示唆する発言が再び聞かれる可能性がある」と指摘。これは 「強気なトーン」を生み出すと続けた。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)COMEX部門の金先物8 月限は前日比0.1%高の1オンス=1398.50ドルで終了した。

◎NY原油先物

ニューヨーク原油相場は1週間ぶり高値に反発。米国の製油所稼働 率が上昇する中で原油在庫が大幅に減少したことが手掛かり。

米エネルギー情報局(EIA)の発表によると、先週の原油在庫 は627万バレル減少し3億9130万バレル。ブルームバーグがまとめたア ナリスト調査では、80万バレルの減少が予想されていた。製油所稼働率 は88.4%と、前の週から2ポイント上昇。原油輸入は7%減少して日 量727万バレルだった。

ストラテジック・エナジー・アンド・エコノミック・リサーチ(マ サチューセッツ州ウィンチェスター)のマイケル・リンチ社長は「原油 在庫の減少幅は見過ごすことができないほどの大きさだ」と指摘。「在 庫の大幅減少は製油所の稼働率上昇と輸入の減少でおおむね説明がつ く」と続けた。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)の原油先物7月限は前日 比43セント(0.46%)高の1バレル=93.74ドルで終了。終値ベースで 5月28日以来の高値となった。

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