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NY外為:ドル上昇、成長加速への期待で-豪ドルは下落

4日のニューヨーク外国為替市場 で、主要6通貨に対するインターコンチネンタル取引所(ICE)のド ル指数が上昇。米経済の成長加速で投資家のリスク志向が高まり、高利 回り資産の需要が拡大するとの見方が背景だ。

円は対ドルで下落。1ドル=100円の節目を抜けて値下がりした。 前日は3週ぶりの高値に上昇していた。オーストラリア・ドルは主要16 通貨すべてに対して下落した。オーストラリア準備銀行(中央銀行) が、インフレ見通しからすると一段の金融緩和余地が残されているとの 見解を明らかにしたことが材料となった。

米商務省が発表した4月の貿易収支統計によると、財とサービスを 合わせた貿易赤字(国際収支ベース、季節調整済み)は前月から拡大。 支出増の可能性を示す輸入の増加が反映された。

BNPパリバの通貨ストラテジスト、バシーリ・セレブリアコフ氏 (ニューヨーク在勤)は電話取材に対し、「米国で弱い統計が1つ発表 されたからといって、全般的なドル上昇シナリオに大きな心理的影響が あるとは考えていない。特に対円での強いドルの見方に変化はないだろ う」と述べた。

ニューヨーク時間午後5時現在、ドルは対円で0.5%上昇して1ド ル=100円03銭。前日は円が対ドルで98円87銭と、5月9日以来の高値 に上昇する場面もあった。円はこの日、対ユーロで0.5%安の1ユーロ =130円84銭。ドルは対ユーロでほぼ変わらずの1ユーロ=1.3081ド ル。

ドル指数は0.1%上昇して82.769。一時は0.4%上昇した。前日 は0.9%下げて5月9日以来の低い水準となった。

円が下落

円は主要通貨の過半数に対して下落した。厚生労働省が発表した4 月の毎月勤労統計調査によると、従業員5人以上の事業所での1人当た り現金給与総額は前年同月比で増加、伸び率は過去約1年で最大だっ た。

三菱東京UFJ銀行の為替ストラテジスト、リー・ハードマン氏 (ロンドン在勤)は「相場は最近見られた円上昇の動きからある程度反 転し、円安となっている」と述べ、「米経済の動向や金融政策の方向性 が円にとって重要となるだろう」と続けた。

ハードマン氏は対ドルでの円は今後12カ月間で下落、1ドル=110 円を目指すと予測している。

ユーロが安い

ユーロはこの日対ドルで一時、0.3%下落。欧州の救済基金である 欧州安定化メカニズム(ESM)から直接銀行に資本を注入する規則の 整備を遅らせることについて、ドイツがフランスの賛成を取り付けた と、欧州の当局者2人が明らかにしたとの報道が手掛かりだった。

ユーロ圏の財務相らは今月中にESMから銀行への資本注入の開始 時期や方法について政治的に合意し、ユーロ圏の銀行の一元監督が始ま る来年から利用できるようにする計画だった。

オーストラリア準備銀行は政策金利オフィシャル・キャッシュレー トの誘導目標を過去最低水準の2.75%で据え置いた。同銀のスティーブ ンス総裁は声明で、豪ドル相場について、「前回の会合以降、下げてい るものの、過去1年半の輸出価格下落を考慮すれば、なお高水準にあ る」と分析した。

豪ドルは対米ドルで1.2%下落。先進10カ国の通貨で構成されるブ ルームバーグ相関加重通貨指数によると、豪ドルは年初から3.9%下 落。円は10.9%下げた。一方、ドルは4.4%上昇し、ユーロも3.4%上げ た。

原題:Dollar Gains as Investors Bet on Faster Growth: Aussie Declines(抜粋)

--取材協力:Ari Altstedter、Emma Charlton.

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