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豪鉱山サービス業は「炭鉱のカナリア」-資源業界の採用減少

オーストラリア在住のマーク・マグ ラスさんは、昨年11月にシドニーで失業後、鉱山での仕事を探そうとし た。同国ではこれまで、鉱山業が余剰人員を吸収し、10年間にわたって 経済成長を支えてきた。しかし、そのような状況は今では見られない。

マグラスさんは、英・オランダ系石油会社ロイヤル・ダッチ・シェ ルに26年間勤務したが、同社がシドニーの製油所を閉鎖した際に解雇さ れた。リバプール郊外の自宅を売りに出し、210キロメートル北方にあ るハンターバレーの炭鉱で仕事を探すことにした。しかし、景気を支え ていた石炭や鉄鉱石、金、石油の需要ブームは衰え、製造業低迷で膨ら む失業者がさらに増えている。

「企業は採用しようとしない。鉱山では多くの請負業者が働いてお り」、これらの人々も職を失いつつあると、マグラスさんは語る。

野村ホールディングスの金利ストラテジスト、マーティン・ウェッ トン氏(シドニー在勤)は、鉱山業界で1つ求人枠があると関連するサ ービス業の請負労働者の求人枠が4つか5つ生まれるため、資源会社に よる現地従業員の採用削減は広範囲にわたる減少の最初の前兆の1つだ と指摘する。

ウェットン氏は「鉱山サービス会社は炭鉱のカナリアだ。年間を通 じて失業率が悪化する可能性が高い」と語る。かつて炭鉱の坑道に持ち 込まれていたカナリアが有毒ガスに素早く気付き人に危険を知らせたと されている。

オーストラリア準備銀行(中央銀行)は同国の労働市場について 「若干抑制された状態が続く」と予想。豪州政府は5月に、失業率 が2014年6月末までに5.75%と、現時点の5.5%から上昇するとの見通 しを示した。

原題:Canary in Coal Mine Gasps as Australia Resource Hires Fall: Jobs(抜粋)

--取材協力:David Stringer、Daniel Petrie.

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