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日本株反発、金融中心見直し-過熱、割高薄れる、振幅大きい

東京株式相場は反発。急ピッチの値 幅調整を受け過熱感や割高感が解消される中、銀行や証券など金融株、 不動産株などこれまでの下落が目立っていた業種が見直された。日経平 均株価の高安値幅は500円を上回るなど、引き続き株価指数の振幅が大 きい相場展開となった。

TOPIXの終値は前日比28.52ポイント(2.6%)高の1125.47、 日経平均株価は271円94銭(2.1%)高の1万3533円76銭。日経平均の高 値と安値の差は549円と、5月24日(1025円)以来の大きさだった。

大和住銀投信投資顧問・株式運用部の岩間星二ファンドマネジャー は、「株価水準的には十分調整し、やや割安感も出てきた」と指摘。す ぐに直近高値に戻るような展開はないが、日本銀行の質的・量的緩和や 為替の円安基調、米国の景気回復を支えに、「日本株の上昇相場はまだ しばらく続く」とみている。

きょうの日本株は、前日発表された米供給管理協会(ISM)の製 造業景況指数が2009年6月以来の低水準となったことや、ドル・円相場 が約1カ月ぶりに100円を割り込む円高に振れたことを受け、輸出関連 株を中心に売り先行で始まり、日経平均の下げ幅は一時200円を超え た。ただ、TOPIXは直近高値から2週間で14%下落、過熱感や割高 感も解消されてきたことで下値を買う動きも出て、両指数とも午前後半 から午後にかけてじり高で推移した。

東証1部の上昇・下落銘柄数の百分比を示す騰落レシオは3日時点 で87%と、昨年10月以来の低水準。また、TOPIXの25日移動平均線 との乖離(かいり)率は前日時点でマイナス8.2%と、売られ過ぎを示 すマイナス5%以上となっていた。バリュエーション面でも、東証1部 のPERは14.7倍とS&P500種株価指数の14.9倍を下回る。

明らかな下げ過ぎ

大和証券投資戦略部・情報課の高橋卓也副部長は、企業の想定為替 レートよりはまだ円安水準で、収益の改善基調に影響はないと指摘。そ の上で、「PERで見ても日本株に割高感はない水準で、足元の調整は 明らかに下げ過ぎている」と話した。

東証1部業種別33指数は証券・商品先物取引、その他金融、銀行、 不動産、鉄鋼、海運、倉庫・運輸関連、陸運、鉱業など32業種が上昇。 空運のみ下げた。直近高値を付けた5月22日から前日までの下落率を見 ると、証券・商品先物取引は24%、その他金融は19%、銀行は18%、不 動産は18%とTOPIXの14%を超す下げを見せており、買い戻しが入 った様子がうかがえた。

銀行は、マッコーリー証券が三菱UFJフィナンシャル・グループ など3大金融グループの目標株価を引き上げ、みずほフィナンシャルグ ループについては判断を「中立」から「アウトパフォーム」に変更し た。また、日本銀行が長期金利の上昇を抑えるために、0.1%の低利資 金を金融機関に供給する期間を現行の最長1年から2年以上に延長する ことを柱とした追加策の検討に入る、と4日付の日本経済新聞朝刊で報 じられたこともプラス要因。

午前は安かった機械など輸出関連、鉄鋼など素材関連株も持ち直 し。前日の海外市場で一時1ドル=98円80銭台の円高水準に振れたド ル・相場は、きょう午後には99円台後半で推移し、為替の落ち着きも好 感され、日経平均の上げ幅は終盤に350円に迫る場面もあった。

東証1部の売買高は概算で51億2473万株と、前日から10億株以上増 加。売買代金は3兆5613億円、値上がり銘柄数は1194、値下がり451。 国内新興市場では、ジャスダック指数が0.2%高の91.66と小幅反発、東 証マザーズ指数は1.6%安の875.92と反落した。

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