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大和証G、野村HDの証券株が軒並み安、下落を主導-東京市場

大和証券グループ本社、野村ホール ディングスなどの証券株が軒並み急落。株式相場が下落基調となる中、 全体の下げを主導した。TOPIXが2カ月ぶりに1100ポイントを割り 込む中、銀行、ノンバンクなど金融株全般の下げも目立った。

終値は大和証G株が94円(11%)の764円、野村が66円(8.4%)安 の723円。それぞれ4月9日、10日以来の安値となった。TOPIX証 券・商品先物取引業指数は東証1部の業種別下落率1位で、9%安 の425.74と4月10日以来の低水準。

証券会社株式は、安倍晋三政権発足前から株式相場が上昇を続け、 取引が活発化する中、手数料収入の増加につながるなどの期待から買い を集めてきた。しかし、アベノミクスの実体経済への波及には時間がか かるとの見方などから、TOPIXが5月22日の1276.03をピークに下 落傾向を強める中、その期待が薄れている。

いちよしアセットマネジメントの秋野充成執行役員は「相場が屈折 しかける中、個人投資家の投資意欲が減退し、投資信託が売れなくなり 手数料減少につながる」との連想が働いていると指摘。「証券株はこれ まで上昇し過ぎたところがあり、手数料が稼げるという見方で一番敏感 に反応してきたが、その反動が出た」と述べ、調整局面に入ったとの見 方を示した。

また、証券株の下落は、三井住友フィナンシャルグループ傘下の SMBC日興証券の営業員が、80歳の認知症の女性の弟になりすまし、 大手証券2社に保有していた合計5000万円の投信を解約させたとの読売 新聞の報道とも重なった。

SMBC日興の石田忠隆広報担当は、この件で株や投信などの取引 に関するトラブルについて相談や苦情を受け付け中立な立場で解決する 証券・金融商品あっせん相談センターを経由し、申し立てを受けている ことを明らかにした。同社では「誠実に対応する」としている。

利益確定の売りか

この日はこのほか、三菱UFJフィナンシャル・グループ、みずほ フィナンシャルグループ、新生銀行の大手銀行株や、静岡銀行、筑波銀 行などの地銀株、クレディセゾン、オリックス、東京海上ホールディン グスといったノンバンク、保険を含む金融株全般に下落した銘柄が多か った。

JPモルガン証券の辻野菜摘アナリストは、金融株の下落について 「これまで銀行株などを買っていた外国人投資家が利益確定に動いてい るのではないか」と分析。また、国債金利が最近、上昇(価格は下落) していることに関連して、「市場は銀行の財務に与える長期金利の上昇 リスクに注目している」と述べた。

--取材協力:河元伸吾,油井望奈美. Editors: 平野和, 持田譲二

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