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FRB副議長:米主要行は資本増強の義務付けがより重要

米連邦準備制度理事会(FRB)の イエレン副議長は3日、米主要行に対し規模の抑制や事業売却を求める のではなく、自己資本の積み増しを義務付けることが重要だとの認識を 明らかにした。

同副議長は上海で開催中の国際通貨会議(IMC)での講演で、 「このような不明瞭なアプローチが『大き過ぎてつぶせない銀行』の問 題への対処法として最も効果的な手段だとは思わない」と言明。「金融 の安定に最大のリスクをもたらす恐れがある金融機関に追加資本を義務 付けるため、資本上乗せ(サーチャージ)規制の強化やその他のメカニ ズム」が必要になる可能性があると述べた。発言内容は準備原稿に基づ く。

米規制当局と議会は、主要行の経営破綻が公的資金による新たな救 済を招くリスクを抑える手段を探っている。バーナンキFRB議長は先 月、銀行の規模の規制に反対の姿勢を示す一方、安全性確保のために資 本積み増しを義務付けるべきだと語っていた。

イエレン副議長は、システム上重要な金融機関が破綻する「確率は より厳しい規制と監督で大幅に低下した」と述べる一方、「だからと言 って、現時点で正しい方向に向かっている」規制当局の「現在の」取り 組みで「十分だという考えに私は確信が持てない」と語った。

同副議長はまた、短期融資に伴うリスクを軽減するためにも銀行に 追加資本の増強を求めた。「まだ対策が取られていないリスクの主因 は、レポやリバースレポ、証券貸借取引など、ブローカー・ディーラー やマネー・マーケット・ファンド(MMF)、ヘッジファンド、その他 シャドーバンク(影の銀行)が関わる資金調達を目的した短期証券の大 量取引から発生する」と説明している。

同副議長は「完璧な解決策は明白でないかもしれないが、銀行とブ ローカー・ディーラーの資本や流動性基準の引き上げ」か、「最低マー ジン規制を義務付けるといった可能な選択肢ははっきりしている」と し、透明性強化はMMFやヘッジファンド、他のシャドーバンクのシス テミックリスクを減らす措置として「理にかなった明確な」手法だと語 った。

--取材協力:Jeff Kearns.

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