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日本株は大幅反落、米政策変更警戒しTOPIX1100割れ

東京株式相場は大幅反落。 TOPIXは終値で4月5日以来、約2カ月ぶりに1100ポイントを下回 った。米連邦準備制度理事会(FRB)の債券購入プログラムの早期縮 小観測を背景としたマネーフローの変調が警戒され、証券や銀行など金 融セクターを中心に東証1部33業種は全て安い。

TOPIXの終値は前週末比38.83ポイント(3.4%)安 の1096.95、日経平均株価は512円72銭(3.7%)安の1万3261円82銭。 きょうの安値で引けた日経平均は5月23日、同30日に続きことし3番目 の下げ幅となった。

ミョウジョウ・アセット・マネジメントの菊池真代表取締役は、足 元の相場は「調整局面というよりは、下落相場の始まりと見ている」と 言う。ここまで下げが拡大すると、高値水準で日本株を買った投資家の 戻り待ち売りが上値を抑えるため、「アベノミクスを背景とした日本株 市場の祭りは終わった」との認識を示した。

5月の米トムソン・ロイター/ミシガン大学消費者マインド指数 (確定値)は84.5と前月の76.4を大きく上回り、2007年7月以来で最高 を記録。MNIシカゴ・リポートの5月の製造業景況指数は58.7と、前 月の49から上昇。昨年3月以来の高水準で、前月比では1983年7月以来 で最大の伸びを示した。

好調な経済指標の内容から米国の量的緩和の早期縮小が意識され、 前週末の米S&P500種株指数は1.4%安と1カ月半ぶりの下げ、米ダウ 工業株30種平均も200ドル以上安くなった。商品市場ではニューヨーク 原油先物が下落し、終値では1カ月ぶりの安値。きょうの東京外国為替 市場では、ドル・円相場が一時1ドル=100円30銭台と前週末の東京株 式相場終了時から円高方向に振れた。

午後一段安、日経平均は75日線めどか

こうした動きが嫌気され、きょうの日本株は朝方から幅広い業種に 売りが優勢。午前の取引では、下値を買う動きから下げ渋る場面もあっ たが、午後は一段安となった。東証1部業種別33指数は証券・商品先物 取引、不動産、その他金融、銀行、パルプ・紙、保険、電機、繊維製 品、ゴム製品などが下落率上位。

SBI証券の鈴木英之投資調査部長は、米国では経済指標が良くて も早期緩和縮小懸念につながるなど「米株市場もスピード調整局面入り しており、投資家心理の重し」と指摘した。一方で、日経平均の75日移 動平均線が下値めどと見ており、「スピード調整に一巡感が出てもいい 水準」とも話している。きょうの終了時点での75日線は1万3034円。

個別では、株式市場の調整色が強まる中で大和証券グループ本社、 松井証券、岡三証券グループなどが東証1部の下落率上位に並んだ。そ のほか、マツダが大幅安。5月の中国での販売台数が前年同月比11.6% 減だった、ときょう発表した。中型タイトルを増やすとの戦略にリスク を感じるとし、大和証券「アンダーパフォーム」に2段階格下げしたス クウェア・エニックス・ホールディングスも安い。

東証1部の売買高は概算で40億9044万株、売買代金は3兆286億 円、値上がり銘柄数は107、値下がり1585。国内新興市場では、ジャス ダック指数が1.3%安の91.48と反落、東証マザーズ指数が0.5%高 の890.35と小幅に続伸した。

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