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世界の債券相場、5月は過去9年で最大の下げ-株価は最高値

5月の世界債券相場は過去9年で最 大の下げを記録した。力強さを増しつつある米景気回復を受けて米連邦 準備制度理事会(FRB)は金融刺激策を縮小できるとの見方が広がる 中、ドルは上昇し、株価は最高値を更新した。

バンク・オブ・アメリカ(BOA)メリルリンチ・グローバル・ブ ロード・マーケット指数を構成する40兆ドル(約4000兆円)強の債券は 平均で1.5%値下がり。米国債相場は2%下げた。MSCIワールド指 数は0.1%下落したもののS&P500種株価指数は最高値を更新。ドルは 全ての主要通貨に対して値上がりし、ドル指数は3.3%上昇した。金属 や燃料、農産物などの商品の指標のS&P・GSCIトータル・リター ン指数は1.5%下落。中国の成長鈍化が原材料需要に響き、年初からの 下落率は5.6%に達した。

雇用の伸びや住宅市場の回復、消費者信頼感の高まりから米景気回 復が勢いづいていることが示唆されたのを受け、トレーダーらはFRB が月間850億ドルの債券購入を年内に縮小するとの観測を強めている。 経済協力開発機構(OECD)は、米国や日本を中心に世界経済が加速 すると予測している。

VTBキャピタルのグローバルマクロ・ストラテジスト、ニール・ マッキノン氏は5月30日の電話インタビューで「FRBが債券購入を縮 小するかもしれないという考え方に市場は非常に神経質になっている」 と指摘した。

バーナンキ議長証言

ブルームバーグ・ニュースのアナリスト調査によると、米国債とド イツ国債、英国債の利回りはいずれも年末までに現在の水準よりも上昇 すると予想されているが、日本国債利回りは低下が見込まれている。

バーナンキFRB議長は5月22日の議会証言後の質疑応答で、労働 市場に持続的な改善の兆しが見えた場合には「今後数回の会合」で米国 債と住宅ローン担保証券(MBS)の購入額縮小を検討する可能性があ ることを明らかにした。

OECDの予測によると、全加盟国の経済成長率は今年の1.2%か ら来年には2.3%に加速する見通し。非加盟国の中国については今 年7.8%成長、2014年8.4%成長を見込んでいる。

クレディ・スイス・グループの金利ストラテジスト、アイラ・ジャ ージー氏は5月29日のブルームバーグラジオのインタビューで、「経済 指標のトーンは確かに改善しつつある。そのことが、FRBの債券購入 縮小観測と並んで、債券利回りを多少上向かせる理由の一つになってい るのは確かだ」と語った。

債券の指標のグローバル・ブロード・マーケット指数は5月の相場 下落を受けて年初来のリターンが利息再投資分を含めたベースでプラ ス0.13%に縮小した。

原題:Bonds Tumble Worldwide as Stocks Reach Highs on Growth Optimism(抜粋)

--取材協力:Christine Buurma、Lisa Abramowicz、Bill Banker.

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