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米サーベラス:西武株保有35.5%に、TOB結果-応募は低調

米投資会社サーベラス・グループが 行った西武ホールディングスの株式公開買い付け(TOB)で、3.04% の応募があった。期限を2度延長したものの、低調な結果に終わった。 ただ、この全株を実際に取得すれば議決権保有率は35.48%に上昇して 3分の1を超え、筆頭株主としての存在感を増す。

1日に結果を発表した。サーベラスは最大で12.2%を取得して保有 比率を44.7%まで上げる方針だったが、目標のうち4分の3の株主から 賛同を得られなかった形だ。サーベラスは3月にTOBを開始、当初 4%だった追加取得目標を、4月に引き上げていた。終了は5月31日。

1株当たり買付額1400円を基にした投資額は約145億円の見込み。 目標を達成すれば585億円の予定だった。サーべラスは2006年に西武 HDに1000億円超の資金を投入している。西武HD前身の西武鉄道が04 年に上場廃止した時の終値は485円だった。

発表資料によると決済開始は6月24日。応募した株主の名簿書き換 え完了が条件となっているため、書き換えに応じないケースがあれば取 得株数が減る可能性がある。

サーベラスは3分の1超の取得で、株主総会で特別決議事項を否決 できる権利を獲得する。ただ、今年の定時株主総会は6月25日開催で、 サーベラスの権利が有効になるのはその次の総会からだ。

次の焦点は株主総会

サーベラスは今年の総会に、会長のダン・クエール元米副大統領や 五味広文元金融庁長官ら8人の取締役選任案を提出予定。一方で西武 HDはTOBに反対するとともに、評論家の大宅映子氏やカネボウ元社 長の小城武彦氏ら4人の取締役候補の選任を、独自に提案する方針。

西武HDは1日の結果発表を受けて「サーベラス・グループからの 役員選任に関する株主提案については引き続き反対」とのコメントを発 表。総会では自社の提案に賛成するよう、株主に呼び掛けた。

サーベラスは1日の発表資料で、双方の代理人を通じた協議が開始 されたことを明らかにした。さらに6月の総会で、西武HDの経営など に関する質問を検討中としている。西武HDの後藤高志社長も5月14日 の会見で、TOB終了後にサーベラスとの直接対話を再開する意向を明 らかにしていた。

サーベラスは会見などで再三、プロキシーファイト(委任状争奪 戦)に否定的な考えを表明しているが、TOB結果を受けた双方の対応 に注目が集まりそうだ。

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