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ソニー:米モルガンS、シティと協議へ、ローブ氏のIPO提案

ソニーは資産家のダニエル・ローブ 氏が提言したエンターテインメント部門の一部売却案をめぐり、米モル ガン・スタンレーやシティグループと協議していることが30日までに分 かった。事情に詳しい複数の関係者が明らかにした。

ソニーはローブ氏率いる米投資会社のサード・ポイントの提案に対 しすでに議論を開始しており、モルガンSとシティグループはこの娯楽 部門の一部売却による新規株式公開(IPO)を求める提案を受け入れ るべきか否か、企業価値の算定など取締役会などに助言していくとみら れる。

今回の投資銀行の起用はソニーが企業価値最大化のため同提案を真 剣に検討しようとする姿勢を示している。時間はかかるが今後審議が本 格化するものとみられる。サード・ポイントはソニーの平井一夫社長に 手渡した14日付書簡で、エンターテインメント事業子会社の株式15 -20%を新規上場のために放出し、本業のエレクトロニクス事業に集中 するよう求めていた。これまで「売却の予定はない」としていたソニー は22日の経営方針説明会で取締役会で「徹底議論して回答する」と述べ た。

エース経済研究所の安田秀樹アナリストは、ソニーは「大株主にい いかげんな答えを出すわけにはいかない。正式な回答には第三者の専門 家の評価が必要だ」と述べ、同社のアドバイザー起用を評価した。また 「スピンオフした場合としない場合のどちらがの企業価値が高いのか」 を精査した上で回答しいくことになるだろうと見通した。

ニューヨーク市場

ソニー株はニューヨーク市場で30日、同社がモルガンSとシティな どの投資銀行を起用し協議を行っているとの報道が伝わったのを受け一 時7%上昇。31日の東京市場でも一時5.8%高を付け42円(2.1%)高 の2049円で取引を終了した。

ソニーの神戸司郎業務執行役員はフィナンシャル・アドバイザーの 起用についてコメントを控えた。モルガンSとシティの広報担当者もコ メントしていない。

「隠れた珠玉」

サード・ポイントのローブ氏は「物言う株主」として知られる。同 氏はソニー株1150億円相当を保有しているという。ローブ氏が米国以外 の企業に要求を突き付けたのは初めて。

ブルームバーグ・ニュースが入手した書簡によればローブ氏は「う わべだけを見ている人は電子機器事業者である貴社の現時点での価値の 多くが、隠れた珠玉であるエンタテインメント部門からもたらされてい ると聞けば驚くかもしれない」と指摘。「貴社は非常に強力な2事業を 有している。弊社がこれまで投資してきた多くのコングロマリット(複 合企業体)と同様、各事業はそれぞれ課題に直面しており、結果的にそ れぞれの事業の真の価値があいまいになっている」などと言及した。

ローブ氏は、成長促進を目指す安倍晋三首相の景気刺激策や日銀の 積極的な金融緩和策が成長を押し上げ日本株は上昇すると見込み、ソニ ー株を取得した。同氏は米ヤフー取締役会の刷新を訴え、これを実現さ せている。日本ではこれまで、米国の物言う株主の提案が通った例はほ とんどない。

原題:Sony Said to Work With Morgan Stanley, Citigroup on Loeb Plan(抜粋)

--取材協力:佐藤茂(東京)、Serena Saitto(ニューヨーク) Editors: 平野和, 中川寛之

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