スマートフォン(多機能携帯電話) 向けゲーム「パズル&ドラゴンズ」(パズドラ)が大ヒットしたガンホ ー・オンライン・エンターテイメントの森下一喜社長は、将来的に任天 堂を上回る売上高を目指す考えを明らかにした。29日にブルームバー グ・ニュースのインタビューに答えた。

森下社長は「ガンホーがやっているのだから面白いのだろうと思っ てもらえるといい。その結果が売り上げにつながっていく」と述べた。 任天堂を上回る時期については「自分が引退するまでに」として、長期 的な目標であると説明した。

ゲーム業界では、スマホ向けゲームを主力にするメーカーの存在感 が増している。ガンホーの前期(2012年12月期)の売上高は258億円だ ったが、パズドラ人気により今期は1-3月期だけで309億円に到達。 任天堂の前期(13年3月期)の売上高は6354億円だが、ガンホーの時価 総額は一時、任天堂を上回った。

森下社長は、収益拡大に向けた「戦略は面白いゲームを作ること。 馬鹿げているかもしれないが、極めて本質的だ」と述べた。制作者を増 やし会社の規模を大きくすることは、ゲーム制作も監督する森下社長の 能力を超えるとして否定的な見解を示した。

3DS用は100万本目標

パズドラは、色を合わせるパズルが成功すると敵にダメージを与え ることのできるゲーム。ガンホーによれば、スマホやタブレット用は昨 年2月の配信開始から今年4月28日までに、国内で1300万件のダウンロ ードを記録した。ゲーム自体は無料だが追加アイテムは有料。

海外では、すでに米国のほかカナダ、韓国で配信しており、今後は 英語圏や欧州でも配信を開始する。森下社長は「優先順位をつけてリリ ースしていく。海外でもクオリティーについては、高い評価を頂いてい る」と語った。

ゲーム専用機では、任天堂の携帯ゲーム機3DS向けに13年冬に発 売する予定。100万本以上が販売目標。

またソニーが年末に発売予定の新ゲーム機「プレイステーション4 (PS4)」について森下社長は、パズドラをPS4用に発売する可能 性は否定した。ただ、パズドラ以外のゲームについては「マルチプラッ トホームで遊ぶゲームも含め、アイデアがないというわけではない」と 述べ、供給の可能性を示唆した。

森下社長は任天堂に敬意を示した一方、ガンホーと同様にスマホ用 にゲームを供給する交流ゲーム大手のディー・エヌ・エー(DeNA) とグリーについては、「彼らはIT企業」だがガンホーは「ゲーム屋」 だとして違いを強調。その上で「僕らは儲かる儲からないに関係なく、 面白いゲームを作りたい」とも述べた。

ガンホーは、ソフトバンクが株式の40%を所有。また同社社長・孫 正義氏の実弟で孫泰蔵氏もガンホー株の28%を保有する。

30日のガンホーの株価は一時、前日比12%安となる105万1000円ま で下落した。終値は同5.3%安の113万5000円。

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