米パシフィック・インベストメン ト・マネジメント(PIMCO)のマネジングディレクター、アンドル ー・ボゾムワース氏は28日、欧州は日本と同様の状況にあり「失われ た10年」に直面しているとの見方を示した。

同氏はフランクフルトで記者団に対し、低成長と需要の弱さが経済 の安定を脅かしていると指摘。欧州の政策当局者は泥縄的な対応をやめ る必要があると訴えた。

欧州の「ゾンビ化」を継続させるわけにはいかないとし、「欧州は 競争力を失うリスクがある。さらなる債務再編の可能性は極めて高い。 下方向のリスクが優勢だ」と語った。

ユーロ圏経済はリセッション(景気後退)にあり、欧州中央銀行( ECB)は今月、政策金利を過去最低の0.5%に引き下げた。

ボゾムワース氏はまた、積極的な金融政策が資産価格を膨らませ、 一部のセクターはバブルの様相を強めているとし、ファンダメンタルズ (経済の基礎的諸条件)に連動した資産を見つけるのが難しくなってい ると述べた。

「超活発な中銀の金融政策が株と債券の価格を2008年から年約8% のペースで押し上げてきた。これは世界の国内総生産(GDP)の伸び の2倍だ」と指摘。「続くことはあり得ない」と断じた。

PIMCOの欧州ポートフォリオ責任者、アンドルー・ボールズ氏 は15日に、欧州の成長見通しに基づきPIMCOは長期の国債を避けユ ーロ圏外への投資を選好していると述べていた。

ボゾムワース氏によれば、PIMCOは欧州の融資担保証券 (CLO)市場が投機化し投資家保護条項が希薄化しているとの見方を 深めている。

同氏は欧州大陸の経済が今後3-5年にわたり最大で年1%の縮小 に直面するとみている。米国については中期的に年約2%のプラス成長 を予想。中国は最大で年7.5%の成長と消費主導の経済へ転換を遂げる だろうとし、ブラジル、ロシア、インドについては長期的には深刻な逆 風に見舞われるとの見方を示した。先進国が競争力を高めるために自国 通貨の為替相場を押し下げることが、これら諸国の潜在能力をさらに殺 ぐ可能性があるとも指摘した。

原題:Pimco Says Zombie Europe Resembling Japan Risks Lost Decade (1)(抜粋)

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