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ソニー社長:取締役会の議論が「スタート段階」-ローブ氏提案で

ソニーは、エンターテインメント部 門の一部売却を求める米ヘッジファンドの提案について、取締役会で議 論を開始した。平井一夫社長が22日の経営方針説明会で明らかにした。

米投資運用会社サード・ポイントのダニエル・ローブ氏の提案につ いて平井社長は、「今は議論のスタート段階。徹底議論して回答する」 と述べた。今後の日程は不明だと語った。ローブ氏は娯楽部門を手掛け る子会社の一部株式売却などで、本業のエレクトロニクス(電機)事業 に集中するよう提案したが、ソニーは売却の予定はないとしていた。

22日の同社株価は、ローブ氏の提案をソニーが取締役会で審議する と日本経済新聞朝刊が先行報道したことを受けて前日比12%高まで買わ れ、2年強ぶりの高値を付けた。終値は同127円(5.9%)高の2290円。 日中上昇率は、提案実施を材料に急騰した15日に記録した14%以来。

ドイツ証券の中根康夫アナリストは「ソニーが提案を受け入れる可 能性は低い」と分析。株価が上昇したことで、娯楽事業の価値を評価す る提案の趣旨は果たされた、と指摘している。

ソニーは説明会に合わせ、電機でけん引役と位置付けるイメージン グ、モバイル、ゲームの2015年3月期収益目標を従来から変更した。グ ループ全体で売上高8兆5000億円、営業利益率5%以上を目指すとの目 標は昨年4月発表の経営方針と同じで、電機事業の目標も変更なし。

ゲーム事業の営業利益率目標は昨春発表の8%から2%に引き下げ た。売上高目標は1兆円で据え置き。平井社長は利益目標引き下げの理 由として、年末商戦に発売予定の据え置き機「プレイステーション4」 の立ち上げによる投資増などを挙げた。

撮像半導体やカメラなどイメージング事業の売り上げ目標は2000億 円引き下げ1兆3000億円とした。10%以上の営業利益率目標は変えなか った。モバイル事業の売上高目標も、パソコンを対象から外したことで 昨春比3000億円減らして1兆5000億円とした。パソコンについては売り 上げよりも収益を重視し、今期(14年3月期)黒字化を図るとした。

--取材協力:天野高志. Editors: 駅義則, 浅井秀樹, 沖本健四郎

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