5月17日の米国マーケットサマリー:ドルが103円台に上昇

ニューヨークの為替・株式・債 券・商品相場は次の通り。(表はNY午後4時現在)

為替         スポット価格 前営業日
ユーロ/ドル        1.2828   1.2882
ドル/円            103.25   102.26
ユーロ/円          132.45   131.73


株                 終値 (暫定値) 前営業日比 変化率
ダウ工業株30種     15,354.40    +121.18    +.8%
S&P500種         1,666.12    +15.65     +.9%
ナスダック総合指数  3,498.97    +33.72    +1.0%


債券          直近利回り 前営業日比
米国債2年物      .24%        +.01
米国債10年物     1.95%       +.07
米国債30年物     3.17%       +.07


商品 (中心限月)             終値   前営業日比  変化率
COMEX金 (ドル/オンス) 1,364.70 -22.20  -1.60%
原油先物    (ドル/バレル)    96.00   +.84   +.88%

◎外国為替市場

17日のニューヨーク外国為替市場ではドル指数が約3年ぶりの水準 に上昇した。経済成長ペース加速の兆候を背景に米金融当局の資産購入 プログラムの終了が近づきつつあるとの見方が背景にある。

ドルは主要16通貨のすべてに対して上昇。米景気先行指数や消費者 マインド指数が手掛かりだった。ドルは対円で2008年10月以来で初めて 1ドル=103円を突破した。

野村ホールディングスの外国為替ストラテジスト、チャールズ・サ ンタルノー氏(ニューヨーク在勤)は「投資家は徐々に米国経済に対し て前向きになっており、それがドルを支えている」と発言。「この日の 消費者マインド指数は非常に強い結果だった。景気先行指数もそうで、 米国がそれほど悪い状況ではないとの見方を裏付けた」と続けた。

ニューヨーク時間午後2時11分現在、主要6通貨に対するインター コンチネンタル取引所(ICE)のドル指数は84.234。一時は0.9%上 昇して84.371と、2010年7月以来の高水準となった。

ドルは対ユーロで0.4%上昇して1ユーロ=1.2831ドル。ドルは対 円で0.8%上げて1ドル=103円08銭。円は対ユーロで0.4%下げて1ユ ーロ=132円24銭。

◎米国株式市場

米株式相場は反発。景気先行指数や消費者マインド指数が市場予想 を上回ったことを好感した。S&P500種株価指数は週間ベースで4連 騰となった。

ニューヨーク時間午後4時過ぎの暫定値では、S&P500種株価指 数は前日比1%高の1666.12で終了し、過去最高値を更新。週間では 2%値上がりした。ダウ工業株30種平均は121.57ドル(0.8%)上昇 の15354.79ドル。

クリスティアナ・トラストの運用担当者、トーマス・ニューハイム 氏は電話インタビューで、「きょうは景気先行指数が市場の支えになっ ている」と指摘。「経済にとって好ましい兆しが見られる」と述べた。

◎米国債市場

米国債相場は下落。消費者マインド指数がほぼ6年ぶり高水準とな ったほか、景気先行指数が市場予想を上回ったことに反応した。金融当 局者の間では資産購入のペースをめぐって議論が高まっている。

10年債利回りは1週間ぶり低水準付近から上昇。サンフランシスコ 連銀のウィリアムズ総裁は16日、当局が今夏にも債券購入ペースを減速 させ始める可能性があるとの認識を示した。通常の10年債と同年限のイ ンフレ連動債(TIPS)の利回り格差は昨年8月以降で最小となり、 物価上昇をめぐる懸念の後退が示唆された。

米国みずほ証券のチーフエコノミスト、スティーブン・リチュート 氏は「金融当局はペースの減速時期をめぐる議論を続けるが、実際には 減速はないだろう」と述べた。

ブルームバーグ・ボンド・トレーダーによれば、ニューヨーク時間 午後1時37分現在、10年債利回りは前日比6ベーシスポイント(bp、 1bp=0.01%)上昇の1.94%。同年債(表面利率1.75%、2023年5月 償還)価格は1/2下げて98 9/32。利回りは前日、一時1.86%を付けた。

◎NY金先物市場

ニューヨーク金先物相場は7営業日続落し、過去4年で最長の連続 安となった。ドルが2年10カ月ぶり高値となったほか、米金融当局者が 緩和策は数カ月内に縮小される可能性があると発言したことから、金売 り圧力がかかった。

ドルは主要通貨のバスケットに対して2010年7月以来の高値に上 昇。サンフランシスコ連銀のウィリアムズ総裁は前日、当局は早ければ 第3四半期(7-9月)にも毎月の債券購入を縮小し始める可能性があ るとの認識を示した。金価格に連動する上場取引型金融商品(ETP) の保有量は2月半ば以降、毎週減少している。

TDセキュリティーズのバイスプレジデント、スティーブ・スカカ ロシ氏はリポートで「世界的に株価が上昇し続ける中、金市場は向かい 風い直面している。機関投資家は金市場から引き揚げており、中央銀行 の刺激措置は米経済から徐々に解除されつつある」と指摘。「こうした ドル高の環境では金の上昇は難しい」と続けた。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)COMEX部門の金先物6 月限は前日比1.6%安の1オンス=1364.70ドルで終了。一時1357.60ド ルと、中心限月としては4月18日以来の安値をつけた。7日続落は2009 年3月以降で最長。

◎NY原油先物市場

ニューヨーク原油相場は1週間ぶり高値に上昇。世界経済の成長加 速し、燃料消費が増加するとの見方が広がった。

5月の米トムソン・ロイター/ミシガン大学消費者マインド指数 (速報値)は83.7と、市場予想を上回った。また16日発表された日本の 1-3月(第1四半期)実質国内総生産(GDP)は前期比年率 で3.5%増と、ここ1年で最大の伸びとなった。

ストラテジック・エナジー・アンド・エコノミック・リサーチ(マ サチューセッツ州ウィンチェスター)のマイケル・リンチ社長は「経済 は控えめながらも活気を見せている」とし、「市場は現在、前向きなニ ュースに注目している」と続けた。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)の原油先物6月限は前日 比86セント(0.9%)高の1バレル=96.02ドルで終了した。これは10日 以来の高値。週間では2セント下落した。

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