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1-3月期GDPは2期連続プラス、予想上回る-消費がけん引

今年1-3月期の実質国内総生産 (GDP)速報値は、前期比年率で3.5%増と、2期連続でプラス成長 となった。伸び率は予想を上回った。アベノミクスを受けたマインドの 改善により個人消費が好調だったことに加え、輸出が増加に転じたこと が全体を押し上げた。

内閣府が16日発表した同四半期のGDP速報値は物価変動の影響を 除いた実質で前期比0.9%増となった。GDPの約6割を占める個人消 費は0.9%増。公共投資は0.8%増えた。一方で設備投資は0.7%減少し た。輸出は3.8%増、輸入は1.0%増だった。

GDPをどれだけ増加させたかを示す寄与度でみると、国内需要 (内需)はプラス0.5ポイント。輸出から輸入を差し引いた純輸出(外 需)はプラス0.4ポイント。民間在庫はマイナス0.2ポイントだった。ブ ルームバーグ・ニュースによる事前調査の予想中央値は、前期比 が0.7%増、年率換算では2.7%増だった。

甘利明経済再生担当相はGDP発表後の記者会見で「個人消費の増 加を中心に、安倍内閣の経済政策の効果が表れ始めている」と指 摘。2013年度の政府見通しである2.5%成長を達成する可能性が「かな り高くなってきた」とした上で、「安倍政権の異次元の政策による異次 元の景気回復の歩みが始まった」と述べた。

第一生命経済研究所の新家義貴主席エコノミストは統計発表後のリ ポートで、マインド改善を主因に個人消費が堅調に推移したほか、大幅 な減少が続いていた輸出が増加に転じことや、住宅投資の増加が成長率 を押し上げたと指摘。「特に個人消費が非常に強く、1-3期の成長の けん引役となっている」としている。

生活実感により近いとされる名目GDPは前期比0.4%増(年 率1.5%増)。総合的な物価指標であるGDPデフレーターは前年同期 比1.2%低下した。

高成長が継続へ

大胆な金融政策と機動的な財政政策、成長戦略の「3本の矢」を掲 げた安倍晋三内閣が昨年12月に発足。日銀は首相の要請を受けて、1月 の金融政策決定会合で、消費者物価指数の前年比上昇率で2%の物価安 定目標を打ち出した。その後、3月に就任した黒田東彦日銀新総裁は4 月4日の会合で「異次元緩和」を導入。対ドルの円相場は年初から3月 末までに9%下落し、日経平均株価は20%近く上昇した。

大和総研の熊谷亮丸チーフエコノミストは統計発表後のリポートで 「今回の統計では設備投資の増加は見られなかったものの、輸出増加に よる企業収益の改善や生産の増加が設備投資を誘発する見込みだ」と指 摘。「企業収益の改善が家計の所得環境にも波及することで、個人消費 を下支えする」とした上で、「4-6月期以降は家計部門、企業部門、 外需がバランスよく成長する姿が想定される」としている。

一方、甘利再生相は会見で、内閣府が先に昨年10-12月期の改定値 (2次速報)の名目GDP値を訂正したことを受け、「再発防止を徹底 するよう指示した」と表明。同府も異常値検出のためのシステム整備な ど再発防止策を発表した上で、「国民の方々に多大なご迷惑をおかけし た」とのコメントを発表した。

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