ユニリーバ:東南アジア通貨は一段高へ-投資が成長押し上げ

紅茶「リプトン」やシャンプー「ダ ブ」などを販売する消費財メーカー、英・オランダ系ユニリーバは、向 こう数年で東南アジアの通貨が米ドルやユーロに対して一段と上昇する と予想している。外国による投資が域内の経済成長を押し上げるためだ と説明した。

同社の東南アジア部門の最高経営責任者(CEO)、ペーター・タ ークルベ氏は10日のインタビューで、「私は東南アジア通貨のポジショ ンをロング(買い持ち)にするつもりだ」と指摘。「域内の通貨は現在 の経済のファンダメンタルの強さを証明している」と語った。

ユニリーバは、現地調達・生産により為替の変動に対応するという 「ナチュラル・ヘッジ」を用いているという。

東南アジア通貨は、タイ・バーツやマレーシア・リンギットを中心 に年初来でアジアで最高のパフォーマンスを示している。アジア開発銀 行(ADB)によると、東南アジア諸国の経済成長率は今年が平均 で5.4%、2014年は5.7%となる見通し。ADBは今年の先進国の成長率 を1%と予想している。

ロイヤル・バンク・オブ・スコットランド・グループ(RBS)の エコノミスト、エンリコ・タンウィジャヤ氏(シンガポール在勤)は、 世界の主要中央銀行による量的緩和を受け、東南アジア通貨は海外から の資金流入の圧力を受ける可能性があると指摘した上で、「プラス材料 の一つは中銀が以前よりも経験豊富になり準備が整っているほか、多く の政策手段があるということだ。それは東南アジア諸国の共通項であ り、非常に良い兆候だ」と述べた。

同社の年次報告書によると、新興市場はユニリーバの売上高の半分 以上を占めており、タークルべ氏は、インドネシアやベトナムなどでは 2けたの伸びを示していると指摘した。「経済は成長しており所得は増 えている」と指摘し、「政治情勢も世界の他の地域に比べると安定して いる」と述べた。

原題:Unilever Says Go Long as Currencies Extend Rally: Southeast Asia(抜粋)

--取材協力:Kristine Aquino、Shamim Adam、Luzi Ann Javier.

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