NY外為:ドル指数が低下-FOMCは現行の資産購入を維持

ニューヨーク外国為替市場では、ド ル指数が5営業日連続で低下した。この連続低下は年初来で最長。米連 邦公開市場委員会(FOMC)は、毎月850億ドルの債券購入を継続す る方針を示した上で、経済状況の変化に応じて購入規模を拡大あるいは 縮小する用意があることも明らかにした。

主要6通貨に対するドルの動きを示すインターコンチネンタル取引 所のドル指数は、FOMCの声明発表後に一時下げを縮める場面があっ た。欧州中央銀行(ECB)の政策決定会合をあす2日に控え、ユーロ は主要通貨の大半に対して値上がりした。

ゲイン・キャピタル・グループ(ニューヨーク)のシニア為替スト ラテジスト、エリック・ビロリア氏は電話取材でFOMCの決定につい て、「ほぼ予想通りだった。現状維持だ」と指摘した上で、「購入規模 の拡大・縮小の可能性に触れたことから、市場は経済指標に一層敏感に なるだろう。現在のところ指標はどちらの方向にも振れる可能性がある からだ」と続けた。

ニューヨーク時間午後5時現在、ドル指数は前日比0.1%低下 の81.638。一時0.5%低下の81.331と、2月25日以来の水準を付けた。

ドルは対ユーロで0.1%安の1ユーロ=1.3180ドル。一時1.3243ド ルと、2月25日以来の安値を付けた。対円では0.1%下げて1ドル=97 円39銭。一時0.4%値下がりした。ユーロは対円で0.1%上昇し1ユーロ =128円36銭。一時0.4%安となった。

ECBの政策見通し

エコノミスト調査では、ECBは2日の政策決定会合で主要政策金 利を過去最低の0.5%に引き下げると予想されているものの、ユーロは この日上昇した。市場では追加措置が講じられるとの観測も広がってい る。

BNPパリバのストラテジスト、キラン・コウシク氏とジャスミ ン・ポー氏は1日付の顧客リポートで、「ECBの政策に伴うリスク は、一段のユーロ上振れに傾いている。主要政策金利の引き下げに加 え、非伝統的な緩和措置も取られればユーロにとってはネガティブとい うよりポジティブな材料になる可能性が高いためだ」と記した。

FOMCは声明で債券購入について、「労働市場の見通しが大幅に 改善するまで」続けるとあらためて示した。

FOMC声明

ブルームバーグ・ニュースが4月25-29日にエコノミスト47人を対 象に実施した調査によると、今回のFOMC会合で資産購入ペース変更 を予想したのはゼロだった。

声明では、「労働市場やインフレの見通し変化に応じ、適切な政策 緩和を維持するため委員会には資産購入ペースを加速あるいは減速させ る用意がある」と記された。

エコノミスト調査によると、3日に発表される4月の雇用統計で は、失業率は7.6%で前月からの横ばいが見込まれている。

米供給管理協会(ISM)が発表した4月の製造業総合景況指数 は50.7と、前月の51.3から低下した。ブルームバーグがまとめたエコノ ミスト予想の中央値は50.5だった。同指数で50は活動の拡大と縮小の境 目を示す。

原題:Dollar Index Falls a Fifth Day as Fed Maintains Bond-Buying Pace(抜粋)

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