今週ワシントンで始まる20カ国・地 域(G20)財務相・中央銀行総裁会議に向けて欧州連合(EU)が準備 した文書は、債務危機への対応が進展したと自賛するとともに今年後半 からの景気回復を予想する。1900万人の失業者、ユーロ圏17カ国中5カ 国が救済されるという現状にそぐわない危機感の薄さに、他の国・地域 は首をかしげそうだ。

ブルームバーグ・ニュースがダブリンでの13日のEU会合で入手し た声明の草稿は「ユーロ圏は包括的な危機対応戦略の実践でさらに進展 した」とし、ユーロ圏経済の「緩やかな回復が2013年半ばころに始ま り、同年後半から14年にかけて強まっていく」と予想している。

欧州の楽観論は懐疑をもって受け止められる公算だ。米国のルー財 務長官は先週、欧州に景気浮揚への積極的取り組みを呼び掛けた。国際 通貨基金(IMF)のラガルド専務理事は世界経済の「3つの速度」、 欧州の最低速を指摘している。

EUの欧州委員会はユーロ圏経済が今年0.3%のマイナス成長にな ると予想。米国はプラス1.9%、日本は同1%の成長が見込まれてい る。

圧倒的な低成長も欧州が日本と米国に助言をする障害にはならない らしい。欧州のG20向け文書は米政府と議会に「信頼できる中期的財政 再建計画」を求め、日本には積極的な金融・財政政策のリスクを警告し ている。

原題:Europe to Face Washington Disbelief With Economic Progress Claim(抜粋)

--取材協力:Jonathan Stearns、Joao Lima、Mark Deen、Corina Ruhe、Jim Brunsden、Rebecca Christie、Stephanie Bodoni、Rainer Buergin、Patrick Henry、Fergal O’Brien、Jeff Black.

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