東京電力は9日、福島第一原子力発 電所の地下貯水槽から放射能汚染水が相次いで漏れた問題で、移送先と なった地下貯水槽からも漏えいしている可能性があると発表した。

新たに漏えいの可能性があることが分かったのは、2号貯水槽の汚 染水の移送先となっていた1号貯水槽。遮水シートの内側で採取された 水が通常の地下水よりも高い塩素濃度が検出されたため、汚染水が漏え いしている可能性があると判断した。これを受けて1号貯水槽への汚染 水の移送を停止した。

同社の尾野昌之原子力・立地本部長代理は都内で会見し、原因につ いては調査中だと話した。その上で、疑われる原因としては「遮水シー トは複数のシートを継いでいるので継ぎ目からの漏れ、あるいは遮水シ ートに穴が開いたような状態が可能性として考えられる」との見解を示 した。

対策としては、地下貯水槽に貯蔵されている水を地上のタンクに引 き上げることが可能か、容量と移送手段の観点から検討しているとい う。

同原発では現在7つの地下貯水槽に計5万8000トンの汚染水があ る。東電は5日夜に2号貯水槽から最大約120トンの汚染水が漏れたと の推定を示したほか、7日には隣接する3号貯水槽でも漏えいの可能性 があると発表していた。

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