資産家で著名投資家のジョージ・ソ ロス氏は5日、デフレ脱却に向けた日本銀行の政策が円の一斉売りをも たらすリスクを指摘した。パシフィック・インベストメント・マネジメ ント(PIMCO)のビル・グロース氏に続いて黒田東彦新総裁の下で の日銀の政策に警鐘を鳴らした。

ソロス氏は経済専門局CNBCとのインタビューで、「実際すでに 起きていることだが、円が下落し始めれば、日本国民は円が下がり続け る可能性が高いと気付き、自分たちの資金を海外に移そうとするだろ う。そうすれば、円は雪崩を打って下落する可能性がある」と語った。

グロース氏は4日に、黒田日銀総裁が目指す2%のインフレ率を達 成するには円が現在よりもはるかに大幅に下落することが必要だと指摘 した。

日銀は4日、2%のインフレ目標達成の期限を2年とし、これに向 け毎月の国債購入額を7兆円強とする策を打ち出した。円はこの6カ月 ですでに約18%下落している。

ソロス氏は日銀の政策について、「彼らがやっていることで何かが 起こり始めれば、彼らはそれを止めることができないかもしれない」と 述べた。

また、グロース氏は主要7カ国(G7)が自国通貨の上昇ペースを 抑えるために日本に円下落のペース調整を求める可能性があるとの見方 も示した。同氏はブルームバーグテレビジョンとのインタビューで、日 本のインフレ率が「2%に近づくためだけでも、はるかに大幅な円の下 落が必要だ」として、「G7がこれを容認することは疑わしい。ある程 度コントロールすることが必要だろう」と語っていた。

原題:Soros Joins Gross in Warning Kuroda Plan Risks Rout in Yen (抜粋)

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