JPモルガン:リスク委員資質に疑念-ロンドンの鯨で交代圧力

JPモルガン・チェースは昨年、デ リバティブ(金融派生商品)取引の失敗で62億ドル(現在の為替レート で約5840億円)を超える損失が発生したと公表したが、監視の役割を十 分に果たせなかったリスク委員会のメンバー3人を再任すべきでないと CtWインベストメント・グループが訴えている。

CtWは28日付のJPモルガンに宛てた書簡でジェームズ・クラウ ン委員長とデービッド・コート、エレン・ファッター両委員について、 相当量のトレーディング活動を行う巨大金融機関のリスク管理を監視す るプロとしての経験に欠けているとして、再任に反対する意向を伝え た。このうちコート氏は、ハネウェル・インターナショナルの会長兼最 高経営責任者(CEO)を務めている。

巨額損失を発生させた「ロンドンの鯨」と呼ばれるチーフ・インベ ストメント・オフィス(CIO)の元トレーダーの取引をめぐっては、 米上院常設調査小委員会が今月公表した報告書で、ジェイミー・ダイモ ン最高経営責任者(CEO)自身が投資家を欺き、監督当局の目をごま かしていたと批判。カール・レビン委員長(民主、ミシガン州)はJP モルガンが「リスクを積み重ね、リスクテークの限度を無視した」との 見方を示した。

CtWは書簡で「リスク管理慣行と内部統制に深刻な欠陥が存在す る状況が続き、速やかに是正の必要があることを監督当局もJPモルガ ンの上級幹部も認識している」と指摘した。

JPモルガンの広報担当ジョゼフ・エバンジェリスティ氏は、コメ ントを控えている。コート氏が所属するハネウェルの広報担当者からも コメントは得られていない。ファッター、クラウン両氏にもコメントを 求めてメッセージを送ったが、これまでのところ返答がない。

原題:JPMorgan Urged by CtW to Change Risk Committee After Whale Loss(抜粋)

--取材協力:Dawn Kopecki.

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE