世界のIPO総額、1~3月は前年比18%増-世界的な株高で

今年1-3月(第1四半期)の世界 の新規株式公開(IPO)総額は前年同期を上回る約200億ドル(約1 兆8800億円)となる見込みだ。世界的な株高を背景に米ファイザーやゴ ールドマン・サックス・グループなどが事業売却にIPOを利用した。

ブルームバーグが27日時点でまとめたデータによれば、1-3月期 のIPO総額は前年同期比で18%増加した。主な案件は26億ドルを集め たファイザー傘下のアニマルヘルス会社ゾエティスや、ゴールドマンが 所有するドイツの不動産会社LEGイモビリエンのIPO。ただ総額は 昨年10-12月(第4四半期)の約370億ドルと比べるとほぼ半減してい る。

モルガン・スタンレーの世界株式シンジケート責任者、エバン・ダ マスト氏(ニューヨーク在勤)は「投資家が世界的な回復を信じている 状況」にあって、「慎重姿勢を崩していない懐疑主義者がまだほんの一 握りいるものの、世界の投資家層は成長の筋書きに十分理解を示してい る」と分析した。

ダウ工業株30種平均は過去最高値を今月更新。MSCI世界指数は 約5年ぶり高値となった。IPOを計画する企業の数は少なくとも2007 年以降で最多に膨らんでいるものの、ダウ平均やMSCI指数の上昇が 今後も続けば消化を助ける見込みだ。コンタクトレンズメーカーの米ボ シュロム・ホールディングスや中国の電子商取引運営会社アリババ・グ ループ・ホールディングは年内にIPOを行う可能性がある。

「黄金時代」到来も

ブルームバーグの集計データによると、1-3月期は国別で米国が IPOで最も多くの資金を集め、前年同期比44%増の89億1000万ドルと なった。欧州は25%増の36億6000万ドル。一方アジアは59%減の28 億8000万ドルにとどまった。

バンク・オブ・アメリカ(BOA)の米州株式資本市場責任者、メ アリー・アン・デイナン氏は、より幅広い業種の企業がIPOを実施す ると見込まれることに加え、出資先企業の株式を公開させることで投資 から手を引こうとするプライベートエクイティ(PE、未公開株)投資 会社が増える見通しであることから、4-6月(第2四半期)には IPOが一段と活発化する公算が大きいと指摘。「IPOの新たな黄金 期の始まりとなる可能性がある」とした上で、「極めて幅広い市場だ」 と説明した。

原題:IPOs Raise $20 Billion as Pfizer to Goldman Ride Stock Rally (1)(抜粋)

--取材協力:Ruth David、Fox Hu、Joyce Koh.

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