キプロスの規制、資本逃避に歯止め-EUは早期解除を要請

キプロス国民に対する1日当た り300ユーロ(約3万6000円)の銀行預金引き出し制限などを含む資本 移動規制は29日で2日目に入る。欧州当局者はユーロ圏で初の導入とな った資本規制を早期に解除するようキプロスに要請した。

キプロスでは28日、約2週間ぶりに銀行が営業を再開された。政府 が銀行取り付け騒ぎを回避するために資本規制を導入したことで、パニ ック的な預金引き出しは起きなかった。

資本規制の継続期間は不透明だ。欧州連合(EU)の行政執行機関 である欧州委員会は資本移動規制をできるだけ早急に解除する必要があ るとの見解を表明。キプロス政府は27日の声明でひとまず7日間実施す ると説明したが、同国のサリス財務相は「数週間のうち」に終わると述 べている。キプロスの中央銀行は規制の影響を日々監視していることを 明らかにした。

米パシフィック・インベストメント・マネジメント(PIMCO) のモハメド・エラリアン最高経営責任者(CEO)は27日のブルームバ ーグラジオのインタビューで「欧州には2種類のユーロがある。キプロ スのユーロは他のユーロ圏16カ国のユーロともはや同等でない」と指摘 した。

キプロスの銀行は28日正午(日本時間午後7時)に営業再開。29日 は通常の営業時間に戻る。資本規制には1日当たり300ユーロの引き出 し制限や、国外への送金規制が含まれる。同国銀行最大手のキプロス銀 行は28日遅く、営業再開初日は全ての取引が円滑に行われたとことを明 らかにした。

キプロスのアナスタシアディス大統領は資本規制へのこうした国民 の反応について、「この国難からの脱出に向けた」国民の決意を示すも のだと述べた。

原題:Cypriot Bank Controls Curb Capital Flight as EU Urges Quick End(抜粋)

--取材協力:Marcus Bensasson、Boris Cerni、Jason Corcoran.

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