TOPIXが続落、低調な生産や円高止まり-内需中心売り

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東京株式相場は、TOPIXが続 落。鉱工業生産指数が予想に反し低下したほか、為替の円高止まりで日 本経済に対する楽観的ムードが後退した。不動産株のほか、証券や銀行 など金融株、水産・農林、パルプ・紙、建設など内需関連株が安い。

TOPIXの終値は前日比2.07ポイント(0.2%)安の1034.71。日 経平均株価は61円95銭(0.5%)高の1万2397円91銭と反発して終了。 日経平均は午後に入り先物主導で上昇を鮮明にしたが、年度末だったほ か、きょうの米英、香港など海外主要市場はグッド・フライデーの祝日 休場のため、投資家の間で買い手控えの姿勢が強かった。

ちばぎんアセットマネジメントの斉藤秀一運用部長は、来週予定さ れる日本銀行の金融政策決定会合で、「どういった政策が打ち出される か見極めたいとして買いが手控えられる中、悪材料に反応しやすくなっ ている」と指摘。欧米やアジアで休場の市場が多く、「海外投資家の動 きが鈍い影響も受けた」と言う。

取引開始前に発表された2月の日本の鉱工業生産指数速報は前月 比0.1%低下と、3カ月ぶりに低下した。ブルームバーグ調査の予想中 央値は2.5%上昇だった。先行きの生産動向を示す製造工業生産予測指 数は、3月が前月比1.0%上昇、4月は同0.6%上昇が見込まれている。 大和証券投資戦略部の塩村賢史シニアストラテジストは、「円安効果に よる生産回復が期待される中、先行き生産予測も含め鉱工業生産の改善 が頭打ちになってきたことはネガティブ」と指摘した。

このほか、朝方発表された2月の完全失業率は4.3%と前月から上 昇、有効求人倍率は0.85倍と横ばいだった。2月の全国の消費者物価指 数(生鮮食品を除いたコアCPI)は前年同月比0.3%低下した。

キプロスの銀行がひとまず無事に営業を再開、景気堅調を背景に米 S&P500種株価指数が過去最高値を更新したことなどを好感し、この 日の日本株はTOPIX、日経平均とも反発して取引を開始。しかし買 いの勢いは弱く、TOPIXは早々に下落転換。日経平均もマイナス圏 で午前を終えた。

先物買い、騰落銘柄は下落多い

午後に入ると、期末要因により先物主導で日経平均は再びプラス圏 に浮上。立花証券顧問の平野憲一氏によると、「3月期末を迎える中、 デリバティブのポジション調整に絡んで株価指数先物に大口の買いが入 った」という。ただ、1年前の相場水準を大きく上回っており、現物株 への目立ったドレッシング(化粧)買いの動きはなかったようだ。

東証1部33業種では水産・農林、不動産、紙パ、証券・商品先物取 引、銀行、鉱業、鉄鋼、卸売、建設、空運など23業種が下落。売買代金 上位では三菱UFJフィナンシャル・グループ、パナソニック、三井住 友フィナンシャルグループ、三菱地所、ホンダ、キヤノン、武田薬品工 業などが安い。パナソニクは前日に中期経営計画を発表したが、クレデ ィ・スイス証券ではリストラの時間軸などで期待値を下回る、とした。

半面、電気・ガス、非鉄金属、ゴム製品、食料品、情報・通信、精 密機器など10業種が上昇。個別ではケネディクス、ソニー、東京電力、 トヨタ自動車、ファーストリテイリング、NTTドコモ、大日本住友製 薬、東京エレクトロン、三井金属が高く、経営基盤強化策を前日示した OKIも買われた。

東証1部の売買高は概算で25億9552万株、売買代金は1兆8256億 円。騰落銘柄数は下落が1179と、上昇の443を大きく上回った。

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