米国株:上昇、S&P500種は終値で過去最高値を更新

米国株相場は上昇。S&P500種株 価指数は終値ベースでの過去最高値を更新し、金融危機に伴う下落分を 埋めた。昨年10-12月(第4四半期)の米経済成長率が改定値から上方 修正されたことや、欧州債務危機をめぐる懸念後退が背景にある。

ヒューレット・パッカード(HP)やIBMなど大型株が高い。ゲ ームストップは利益が予想を上回ったことを好感し大幅高。靴・アパレ ルメーカーのデッカーズ・アウトドアも上昇。ジェフリーズ・グループ が目標株価を引き上げた。一方、ブラックベリーは第4四半期決算が予 想に反して黒字となったが、株価は値下がりした。

S&P500種株価指数は前日比0.4%高の1569.19。2007年10月9日 に付けた終値でのこれまでの最高値1565.15を上回った。ダウ工業株30 種平均は52.38ドル(0.4%)上げて14578.54ドル。

キャボット・マネー・マネジメント(ボストン)の社長兼最高投資 責任者(CIO)、ロバート・ラッツ氏は「やっとその時が来た」と し、「過去10年間で2回の弱気相場を経験し、株式投資家はその期間持 ちこたえられると確信するのが非常に厳しい状況にあった。だが、株式 相場は今非常に力強い段階の始まりを迎えていると思う」と述べた。

S&P500種の終値ベースでの最高値更新は、時価総額にして10兆 ドル余りが失われた弱気相場からの回復を示している。同指数は1-3 月(第1四半期)に10%上昇と、1年ぶりの大幅高となった。ただ、依 然として日中ベースでの過去最高値1576.09は下回っている。ダウ平均 は今月5日に、07年に付けた最高値を初めて上回った。

GDP確定値

増益の継続や金融当局の強力な緩和策継続を受け、米国企業の株価 は上昇を続けている。今週発表された経済指標では、製造業耐久財受注 や住宅価格指数で大きな伸びが示された。

米商務省が28日に発表した第4四半期の実質国内総生産(GDP、 季節調整済み、年率)確定値は前期比0.4%増と、改定値(0.1%増)か ら上方修正された。7-9月(第3四半期)は3.1%増だった。またキ プロスの銀行が約2週間ぶりに営業を再開し、欧州債務危機への懸念が 和らいだ。ドイツ連邦統計庁が発表した2月の小売売上高指数は、季節 調整後ベースで前月比0.4%上昇した。

強気相場

4年間に及ぶ強気相場でS&P500種は12年ぶり安値676.53か ら131%余り上昇。ビリニー・アソシエーツのデータによれば、強気相 場の期間は過去の平均的な長さを上回っている。同データでは、1962年 以降のサイクルでは強気相場の期間は平均で4年。計9回の強気相場の うち4回で期間は平均を上回り、約6年に及んだ。

ラッセル・インベストメンツの北米担当チーフ市場ストラテジス ト、スティーブン・ウッド氏は電話取材で、「非常に幅広い業種で上昇 しており、世界的なものだ」とし、「ファンダメンタルズの多くはここ 数週間、また数カ月それほど変わっていない。だがモメンタムとセンチ メントが変わりつつあるのは、はっきりしてきている」と続けた。

HPは1.1%高の23.84ドル。IBMも1.1%上げて213.30ドル。

ビデオゲーム小売りで最大手のゲームストップは5.8%高の27.97ド ル。同社の第4四半期決算は、利益がアナリスト予想を上回った。

デッカーズは6%高の55.69ドル。ジェフリーズのアナリスト、ラ ンダル・コニク氏は、デッカーズの目標株価を100ドルとし、従来目標 の65ドルから引き上げた。羊皮価格が今年下落する可能性が高いと指摘 している。

ブラックベリーは0.8%安の14.45ドル。一時は6.8%高となった が、下げに転じた。

原題:S&P 500 Climbs to Record Amid GDP Growth, Optimism Over Europe(抜粋)

--取材協力:Whitney Kisling.

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