3月28日の米国マーケットサマリー:S&P500種終値、過去最高値

ニューヨークの為替・株式・債 券・商品相場は次の通り。(表はNY午後4時現在)

為替         スポット価格 前営業日
ユーロ/ドル        1.2820   1.2780
ドル/円             94.14    94.46
ユーロ/円          120.68   120.71


株                 終値 (暫定値) 前営業日比 変化率
ダウ工業株30種       14,577.69     +51.53     +.4%
S&P500種           1,569.11      +6.26     +.4%
ナスダック総合指数    3,267.52     +11.00     +.3%


債券          直近利回り 前営業日比
米国債2年物      .24%       +0.00
米国債10年物     1.85%       +.00
米国債30年物     3.10%       +.01


商品 (中心限月)                     終値   前営業日比 変化率
COMEX金     (ドル/オンス)  1,595.70    -11.50    -.72%
原油先物         (ドル/バレル)   97.13      +.55     +.57%

◎NY外国為替市場

ニューヨーク外国為替市場ではユーロが対ドルで反発。今週に入っ て最大の上げとなった。スペインとイタリアの国債利回りが低下し、キ プロスの銀行危機が封じ込められた可能性を示唆したため、ユーロ買い が膨らんだ。

円も上昇。日銀の黒田東彦総裁がこれまでの金融緩和政策をあらた めて表明するにとどめたことから、新たな政策を打ち出すとの思惑が外 れて円買いが入った。キプロスでは政府が引き出し額に上限を設定した ことから取り付け騒ぎが起こることなく、銀行が営業を再開。これを材 料にユーロは対ドルで上昇した。

ファロス・トレーディング(コネティカット州スタンフォード)の マネジングディレクター、ブラッド・べクテル氏は「キプロスに関連し た安心感からユーロ買いが若干入ったのは間違いない。月末特有の取引 もかなり見られた。市場はユーロの小幅な売り持ちを続けることに抵抗 がない。ユーロの反発にはなお懐疑的だが、それに対する懸念を強めて いる」と指摘した。

ニューヨーク時間午後2時51分現在、ユーロは対ドルで前日 比0.4%高の1ユーロ=1.2828ドル。前日には昨年11月21日以来の安値 となる1.2751ドルまで下げた。円はこの日、対ドルで0.4%高の1ドル =94円08銭。対ユーロではほぼ変わらずの1ユーロ=120円67銭。

◎米国株式市場

米国株相場は上昇。S&P500種株価指数は終値ベースでの過去最 高値を更新し、金融危機に伴う下落分を埋めた。昨年10-12月(第4四 半期)の米経済成長率が改定値から上方修正されたことや、欧州債務危 機をめぐる懸念後退が背景にある。

ニューヨーク時間午後4時過ぎの暫定値では、S&P500種株価指 数は前日比0.4%高の1569.19。2007年10月9日に付けた終値でのこれま での最高値1565.15を上回った。ダウ工業株30種平均は52.38ドル (0.4%)上げて14578.54ドル。

キャボット・マネー・マネジメント(ボストン)の社長兼最高投資 責任者(CIO)、ロバート・ラッツ氏は「やっとその時が来た」と し、「過去10年間で2回の弱気相場を経験し、株式投資家はその期間持 ちこたえられると確信するのが非常に厳しい状況にあった。だが、株式 相場は今非常に力強い段階の始まりを迎えていると思う」と述べた。

S&P500種の終値ベースでの最高値更新は、時価総額にして10兆 ドル余りが失われた弱気相場からの回復を示している。同指数は1-3 月(第1四半期)に10%上昇と、1年ぶりの大幅高となった。ただ、依 然として日中ベースでの過去最高値1576.09は下回っている。ダウ平均 は今月5日に、07年に付けた最高値を初めて上回った。

◎米国債市場

28日の米国債は週間ベースで上昇。昨年11月以来で最長となる3週 連続高となった。キプロスではこの日2週間ぶりに銀行が営業を再開し たが、欧州は債務危機の収束にまだ苦慮すると懸念されている。

10年債利回りはほぼ変わらず。朝方発表された昨年第4四半期の実 質国内総生産(GDP)確定値は改定値から上方修正された。一方、新 規失業保険は前週から増加した。米財務省が実施した7年債入札(発行 額290億ドル)では応札倍率が過去平均を下回った。

大和証券キャピタル・マーケッツ・アメリカの債券部門責任者、レ イ・レミー氏(ニューヨーク在勤)は「欧州危機はまだ和らいでいな い。いつかの時点で利回りが低下し始めるだろう」と述べ、「欧州でま た何か起こるのは時間の問題だ」と続けた。

ブルームバーグ・ボンド・トレーダーによれば、ニューヨーク時間 午後2時現在、10年債利回りは週間で6ベーシスポイント(bp、1bp =0.01%)下げて1.85%。10年債(表面利率2%、2023年2月償還)価 格は18/32上げて101 11/32。既発7年債利回りは週間で7bp下げ で1.21%。この日は一時1.18%と、1月2日以来の低水準だった。

この日の米国債市場は米証券業金融市場協会(SIFMA)の勧告 に基づき、午後2時までの短縮取引だった。29日はグッドフライデー (聖金曜日)のため休場となる。

◎NY金先物市場

ニューヨーク金先物相場は反落。キプロスの銀行が営業を再開した のに伴い欧州債務危機が深刻化するとの懸念が後退、金に資金逃避する 動きが鈍った。四半期ベースでは2001年以来となる2期連続の下落。

キプロスの銀行はほぼ2週間ぶりに営業を再開した。米商務省が発 表した昨年第4四半期の実質国内総生産(GDP)確定値は改定値から 上方修正された。米金融当局が緩和を緩めるとの観測を背景に、金を裏 付けとする上場投資信託(ETF)の保有高は1-3月に6.9%縮小し た。金は今年に入って4.8%下落している。

アーチャー・フィナンシャル・サービシズのシニア市場ストラテジ スト、アダム・クロフェンシュタイン氏(シカゴ在勤)は電話インタビ ューで、「キプロス問題という金にとっての支えが弱まりつつあり、買 い進める新たな理由が見当たらない」と指摘。「金は失望の四半期だっ た」と述べた。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)COMEX部門の金先物6 月限は前日比0.7%安の1オンス=1595.70ドルで終了した。

◎NY原油先物市場

ニューヨーク原油先物相場は6週ぶり高値に上昇。今年最長の5営 業日続伸となった。昨年第4四半期(10-12月)の米経済成長率は改定 値から上方修正された。

第4四半期の実質国内総生産(GDP)確定値は前期比0.4%増 と、改定値(0.1%増)から上方修正された。前日の米エネルギー省発 表によると、先週の石油需要は昨年12月以来で最大の伸び。ウェスト・ テキサス・インターミディエート(WTI)原油に対する北海ブレント 原油の上乗せ幅は昨年7月以来の幅に縮小した。

ストラテジック・エナジー・アンド・エコノミック・リサーチ(マ サチューセッツ州ウィンチェスター)のマイケル・リンチ社長は 「GDPは改定値から上方修正された。強い経済は原油にとって強気材 料だ」と指摘。「ブレントとのスプレッドは縮小を続けるだろう」と続 けた。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)の原油先物5月限は前日 比65セント(0.67%)高の1バレル=97.23ドルで終了した。終値とし ては2月14日以来の高値。

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