アジア・太平洋株式サマリー:香港・中国株が反落、規制強化を懸念

アジア・オセアニア各株式市場の 動きは以下の通り。

【香港株式市況】

香港株式相場は反落。中国の銀行監督当局が富裕層向け商品に関す る規制を厳格化したことで、本土の銀行株が軟調だった。ハンセン指数 はこのままいけば、四半期ベースで昨年4-6月期以来の下げで1-3 月期の取引を終える。

中国農業銀行(1288 HK)は2.1%安。中国建設銀行(939 HK) は0.9%安。交通銀行(3328 HK)は4%下げた。

不動産の中国海外発展(688 HK)は2.5%下落。中国の深圳市当局 が、2軒目の住宅購入時の頭金引き上げを義務付けるとの一部報道が響 いた。

医薬品販売で中国最大手の国薬控股(シノファーム・グルー プ、1099 HK)は7.2%安と、約3年ぶりの大幅な下落率。増資発表が嫌 気された。

ハンセン指数は前日比165.19ポイント(0.7%)安の22299.63。ハ ンセン中国企業株(H株)指数は同1.3%安の10896.22。

RBCインベストメント・マネジメント(アジア)のアジア株式責 任者、武田洋二氏(香港在勤)は、中国政府はインフレが問題になりつ つあると考えて先手を打っていると指摘。短期的には株式市場に若干影 響を与えているが、世界経済の回復で長期的には株式をめぐる環境は引 き続きかなり良好だと述べた。

【中国株式市況】

中国株式相場は反落。上海総合指数が約3カ月ぶりの安値となっ た。銀行の富裕層向け商品に関する新規制の導入で、銀行の利益と国内 経済の拡大ペースが鈍化するとの懸念が強まった。

金融株が売られた。興業銀行(601166 CH)は値幅制限いっぱい の10%安。中国民生銀行(600016 CH)は8.8%下げた。中国銀行業監督 管理委員会(銀監会)が富裕層向け商品の販売に関する規則を厳格化し たほか、国務院が金利規制の緩和方針を示した。

不動産開発の万科企業(000002 CH)は2.6%安、金地集団(600383 CH)は4.2%安。減益決算を発表した中国の保険最大手、中国人寿保険 (601628 CH)は1.7%下げた。

上海証券取引所の人民元建てA株と外貨建てB株の双方に連動して いる上海総合指数は前日比64.96ポイント(2.8%)安の2236.30と、下 落率が3週間で最大となった。上海、深圳両証取のA株に連動する CSI300指数は3.3%安の2499.30で引けた。

ICBCクレディ・スイス・アセット・マネジメントの郝康ファン ドマネジャーは、銀監会が打ち出した措置について「銀行の利益と資産 の質に影響が及ぶだろう」と指摘。「不動産会社は富裕層向け商品を通 じて多くの資金を得ているため、この問題はマイナス材料だ。銀行と不 動産は経済の中核であるため投資家はうろたえている」と話した。

【インド株式市況】

インド株式相場は2週間ぶり大幅高。この日が期日のデリバティブ (金融派生商品)に絡む買い戻しで引け間際に大きく上げ、それまでの 下げを消した。指標のセンセックス30種指数は四半期ベースでは2011 年10-12月以来で初の値下がりとなった。

ボンベイ証券取引所(BSE)のセンセックス30種は前営業日 比131.24ポイント(0.7%)高の18835.77。年初来では約3%の下落で 第1四半期を終えた。29日のインド株式市場は祝日のため休場。ナショ ナル証取のCNXニフティ指数は前営業日比0.7%高の5682.55で引け た。

インド市場のデリバティブは毎月最終木曜日が期日となる。キャピ タル・ファーストのブローキング責任者、ジテンドラ・パンダ氏は電話 で、デリバティブについて「トレーダーらは次のシリーズに乗り換える よりもショートカバーを選んだ」と語った。

個別銘柄では、アルミ生産会社ヒンダルコ・インダストリーズ が3.9%高と、5日以来の大幅高。ICICI銀行が銀行株の上げを主 導した。

【オーストラリア株式市況】

ASX200指数は前日比28.49ポイント(0.6%)安の4966.50。

【韓国株式市況】

韓国総合株価指数は前日比0.08ポイント高の1993.52。

【台湾株式市況】

加権指数は前日比27.24ポイント(0.4%)安の7866.88。

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