板硝子:多額債務の前倒し返済にめど、700億円の協調融資確保

日本板硝子は28日、700億円のシン ジケートローン(協調融資)契約を同日付で締結したと発表した。同社 は、来期(2014年3月期)に返済期限を迎える債務1100億円の借り換え を前倒しで進めており、今回700億円分を新たに確保したことになる。

発表資料によると、三井住友銀行を主幹事、三井住友信託銀行を共 同主幹事とする協調融資で、日本政策投資銀行などが参加した。広報担 当の田中裕也氏は参加行は10行以上に上ることを明らかにした。今回の 融資のほかに複数行から既に90億円の融資を受けており、残りの310億 円については三井住友銀と引き続き協議している。

同社は昨年8月、欧州景気の悪化から2013年3月期の最終損益予想 について、従来の110億円から280億円に赤字幅が拡大すると発表。06年 の英ピルキントン社買収に伴う債務の借り換えピークが重なり、同社の 社債スプレッドは昨年夏に急拡大していた。

大和証券の内藤貴之クレジットアナリストは、来年度の借り換えに 一定のめどがついた背景として、同社自身によるリストラ効果とキャッ シュフローの改善を銀行に評価されたとの見方を示し、「返済のピーク を超えられたことは市場にとって安心感につながる」と述べた。

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