日銀短観:大企業・製造業の景況感が改善へ-海外景気好転や円安で

日本銀行が1日発表する企業短期 経済観測調査(短観、3月調査)は、海外経済の好転や円安・株高が進 行したことを背景に、大企業・製造業の景況感が改善する見通しだ。

短観は全国の企業1万社以上を対象に四半期に1度実施される。ブ ルームバーグ・ニュースの事前調査では、景気が「良い」と答えた企業 の割合から「悪い」と答えた割合を引いた業況判断指数(DI)は、大 企業・製造業がマイナス7と昨年12月の前回調査から5ポイント改善。 同・非製造業はプラス8と4ポイント改善が見込まれている。

三井住友アセットマネジメントの宅森昭吉チーフエコノミストは21 日付リポートで、大企業・製造業の業況判断DIが12月調査から6ポイ ント程度改善しマイナス6程度になると予想。海外景気の持ち直しや、 安倍政権の進める財政出動と金融緩和などを背景に円安・株高が進んで いることが景気支援要因になると述べた。

ただ、業種によってDIにばらつきが出るとの指摘もある。シティ グループ証券の村嶋帰一チーフエコノミストは22日付リポートで、「円 安が輸出競争力の回復や採算改善につながる加工型業種のDIが改善す る一方、輸入コストの増大につながる素材型業種のDIは悪化しよう」 と予測している。

このほか、今回の短観の注目材料として、村嶋氏は新たに調査項目 に加わる「企業の物価見通し」を挙げた。従来から入っていた「販売価 格」に加え「物価全般」に関する予想が「1年後」「3年後」「5年 後」と短期から中長期にかけて示される、と指摘している。

政府は3月公表した月例経済報告で、「一部に弱さが残るものの、 このところ持ち直しの動きがみられる」との基調判断を示した。個別項 目では、生産について「下げ止まっている」から「持ち直しの動き」へ 上方修正。設備投資も「弱い動き」から「下げ止まりつつある」へ判断 を引き上げた。

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE